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jupitte

6０歳を迎え、“６０代の視点と日常♪ ” へとコンセプトを新たにし、 Blogを継続していく事にしました。音楽のことや映画のこと、そして、６０代を生きる一人の人間の日常を書き溜めていこうと思います。　年齢にこだわらずにお立ち寄りください。

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『マイホームの知識』あれこれ

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2004年10月01日

学生の頃、招待券を入手した私に、
自称”高校時代は硬派でならした”という友人が、
「実は俺、山口百恵さんのファンなんだ、俺にも観せてくれないか。」
と、ちょっとバツが悪そうな表情で恥ずかしそうに頼むので、
映画研究部の連中４～５人を引き連れて、
三浦友和との共演作品を観にいった記憶がある。
それがこの作品だった。

当時『三人娘』（桜田淳子・森昌子・山口百恵）にあまり興味の無かった私は、
「三人の中では誰のファン？」と訊かれる度に、

その程度の『山口百恵ファン』でしかなかったので、
『ふりむけば愛』という映画についてもたいして期待をしていなかったのだが、
根っからの映画好きのせいか、映画館で席に着くなり
眼がスクリーンに釘付けになってしまった。

ピアノ調律師の石黒杏子（山口百恵）は旅先のサンフランシスコで田丸哲夫（三浦友和）と出逢う。
再会を約束して別れた二人だったが、その約束は果たされなかった。
色々な出来事があり、杏子は再びサンフランシスコへ旅立つ・・・。そして最後はハッピーエンド。
というのが粗筋なのだが、結構泣けてしまうストーリーではあった。

今でも心に残っている台詞がある。
シスコの街並みが映し出され、杏子の声が重なる。
「ここに来るまで３年かかったわ」

それから、作品の中で三波豊一さんがクラブ歌手（？）役で
テーマの♪ふりむけば愛♪を歌って物語をいっそう引き立てていた。
これもまた、心に沁みたのを覚えている。（記憶違いだったらゴメンなさい）

劇場を出た時、悔しそうに三浦友和の名を口にする友人の顔は少し哀しげだった。
「映画、また皆で観ような」と声をかけ、駅に向かった。