3.呼び水

呼び水
(2004年8月初旬)

もともと、目に見えない世界の存在を信じてはいましたが、スピリチュアルブーム(?)とは言え、インターネットでみればみるほど、目に見えない世界を扱う人が大勢いることを知ることになりました。そして色々知る中で、ある本を買ったのですが・・・

偶然の一致が起きるようになったのは、その本が直接的なきっかけとなったように思います。それ以前も不思議な体験が全くなかったわけではありませんが、これから書く一連のシンクロ体験は、この本が呼び水となったように思います。


その本は過去、未来、時空のナゾ、偶然の一致・・・などといったことにふれて書かれているものでした。本をひらきながら、観るともなくテレビをつけていたんですが、そのときたまたまやっていたドラマの内容が、現在から過去を回想する場面に始まり、舞台は過去に移って、当時の恋人が未来の自分に向けて手紙を書くというものだったのです。(わかりにくくてすみません・・)
なんとなく、過去、未来、時空がキーワードとなっている本の内容とリンクしているようで、面白いなと思いましたが、その時は特に気にとめませんでした。

そして、本のページがすすむうちに・・・。はっきりとシンクロニシティーを意識することが起こりました。

本に書かれていることと同じようなことが現実に起きたのです。本の中で・・・『飛んできたバッタが黒板にとまった・・』というようなくだりがあるのですが、まさにそのページを開いている時でした。小さな米粒ほどの虫が飛んできて、バシッと音を立てて、本にとまったのです。

**余談ですが・・・ユングがシンクロニシティーの概念を発見する有名なエピソードとして、スカラベ(コガネムシの仲間で、古代エジプトにおいては再生の象徴)の話があります。ユングが治療していた若い女性が、治療の重大な局面において、黄金のスカラベを贈られるという夢を見た。彼女がユングにその話をしている時に、窓をとんとんとたたく音がした。窓を開けるとスカラベによく似たコガネムシが部屋に飛びこんできた・・というエピソードなのですが、・・・それもシンクロと・・言ったら、言い過ぎでしょうか・・。・・ですね(苦笑) でもその時私の本にとまった虫も、小さな小さなコガネムシのような形状の虫でした。**

こうなると、起こったことは単なる偶然ではないという気がしてきました。先ほどのドラマの内容もそうですが、ドラマの舞台がわたしの生まれた香川県であるということや、読んでいた本の中の登場人物の名前など、ちょっと自分と関係していて、くすりと可笑しく思っていたりしたことも、単なる偶然ではないように思いはじめました。

そして、本を読み終え、他の人はこういうシンクロニシティーを頻繁に体験しているのかしら?と知りたくなり、ネットで検索してみました。そのときの結果では、「シンクロニシティー」の言葉の意味を説明するものはたくさんあっても、体験を書いてあるものはそれほど多くはなかったと思います。

いくつもクリックしないうちに、ご自分の生まれに関するシンクロニシティーについて書かれている方のページに行きつきました。そこでは、“○○の近くの△△”というように固有名詞が使われていて、その方のシンクロとなったところがどこか、はっきりと場所が特定できる書き方がされていました。それは偶然にも私の生まれた香川県の某市内。気になって、地図で調べてみますと・・・そこに書かれた○○とは、なんと偶然にも、わたしの生まれた病院のまさにお向いの建物だったのです。

思い掛けない偶然にちょっと興奮しつつ・・・
わたしは以前に 光に包まれるという体験 をしたことがあるのですが、今度はふと、そういう体験をした人は他にもいるのだろうか・・と思い、ネットで検索をかけました。

その中で、不思議な体験を語る掲示板に行きついたのですが、そこにもまた偶然がありました。一番最初の書き込みの名前が自分のハンドルネームと同名。ニ番目の書き込みを見ると、それは先ほど見るともなしにみていたドラマの主人公の過去の恋人の名で、同時に現在の恋人の名でもある名前。(ドラマとは違い、ひらがな表記でしたが。)

・・とはいえ、そのドラマの恋人の名前は、現実には自分とはかかわりがないよなぁ・・と思っていると、ふと頭に浮んだのが、先ほどの本の中で一貫して特別な意味を持つ字として扱われていた、一文字の漢字。一般に訓読みをするとその名前になるのです。
このことは何も関係がないようですが、これまでの偶然が、ただの偶然ではないんだ・・ということを私に確信させるためであるように思えました。

・・そんなの、ただの思い込みだよと思われるでしょうか?でも、単純なわたくしとしては(笑)こんなに偶然が重なると、なにかあるんじゃない!?生まれた場所に関係することが多いけど、これって、もしかしたら、香川にいかなきゃいけないんじゃない・・??という気になっていました。




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