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2004年12月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 先日ご紹介した「げっそり痩せちゃった」の中でとても重大な事実誤認がありました。訂正してお詫び致します。

 レモンザメは泳ぎを止めて床で寝ていても平気なサメとご紹介したけれど、その後飼育係の方に伺ったら「レモンザメは本来泳ぎ続けていなければならないサメです。」と教えて頂いた。

1)私はこれまで海で野生のレモンザメを見たことがありませんでした。
2)過去、レモンザメについて文献で調べた事がありませんでした。
3)水族館の水槽に潜って初めてレモンザメを知りました。
4)手伝っている水族館以外のレモンザメを知りません。
5)この水族館のレモンザメは確かに泳ぎを止めて床に転がっています。
 以上の事からレモンザメというサメは泳ぎを止めて床に寝転がっても大丈夫なサメだと思い込んでおりました。

 という事で100%ウソではないのですが、100%正確でもない・・・、とまあそういう事でってご理解を頂けるとありがたいな~っ、と思ったインチキストラクターでした。


 その前に、そもそも泳いでいなければダメなサメと、泳がないでジットしているサメの身体的な差異って何なんだろうか、という疑問がふつふつと沸いてきた。

 同じメジロザメの仲間でサイズ的に近い「ネムリブカ/通称:ホワイトチップ」と「ツマグロ/通称:ブラックチップ」がいるが、ネムリブカは床に寝そべっているけれど、ツマグロは止まる事はない。中型だとこの水族館の「レモンザメ」は寝そべっているけれど「クロヘリメジロ」は止まらない、こんな事が実は疑問の始まりだった。

 できるだけ安易な方法が大好きなインチキストラクターだから、自分で資料を探して調べるなんていう面倒臭い事は決してやらない。そう、サメ担当の飼育係の方に聞いちゃうのです。

 身体的な差異として、一つは噴気孔のサイズの違いを仰っていた。小さければ海水が流れる量が少ないので流量を稼ぐには泳いでいなければダメ。大きければ止まっていても平気。

 二つ目はエラをどれだけ大きく動かせるかが問題で、エラの筋肉が発達していて大きく動かせるやつは寝転がっていても平気なのだそうだ。それにより充分な水の流れを確保できるらしい。

 次にレモンザメが寝転がっても平気になった理由なのだけれど、これはあくまでも推測でしかなく実証された事ではないのでその点はご了承下さい。

 先ずはレモンザメが水槽という環境に慣れたせい、という説。
 ネムリブカやオオセなんかを見て、「オレも寝転がれるかな」と思ったかどうかは知らないけれど、とにかく泳ぎを止めて床に寝そべってみたらちゃんと呼吸ができて死ななかった。じゃあ、疲れたらたまに泳ぎを止めて寝転がっちゃおうっ、て感じで寝そべり始めたんじゃないかなっていう説。

 二つ目はエラを支える筋肉が強化され寝そべっても呼吸ができるようになった。だからハラペコサメ子さんは餌を食べていないので体力が落ちて泳ぎ続けなければならない、という仮説が成り立つ。

 三つ目は水槽に入っている海水は自然のものに比べて酸素の含有量が多いので入ってくる水が少なくても酸素が充分に取り込める、という説。海の水にも酸素が溶け込んでいるので魚が呼吸をしている訳ですね。

 酸素が海水に溶け込む方法は幾つかある。

 二つ目は、波が崩れる時に空気を巻き込んで酸素を溶け込ませる。これがとても多くの酸素を海水中に溶け込ませている。

 水族館では「暴気槽」という装置で濾過した水に酸素を溶け込ませている。
 方法は簡単で酸素を海水中で放出させ攪拌させる。
 簡単に言うと、アイスコーヒーをストローで飲む時は吸うでしょ。この反対に息を吐き出したらブクブクと空気が出ますね。正にこれを機械で行うのです。

 この水族館には荏原製作所の酸素発生装置が備えられていて、常時酸素を製造し殆どの水槽へ配管されていてコックを捻れば直ぐに酸素が出てくる仕組みになっている。


 こんな方法で海水内の酸素濃度を高めている。しかし、これならクロヘリメジロやツマグロも泳ぎを止めても平気なはずだし・・・。

 飼育係の方のお話だとこれらの幾つかが重なっているんだろうと推測されていた。
 結局、正解は分らないけれどこの水族館のレモンザメは確かに床に寝そべっている。





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Last updated  2004年12月12日 18時52分17秒
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