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今から4年ほど前のことです
ある得意先の紹介で、地元でも有名な地主さんの息子さんを紹介されました
見積書を提出し比較検討されながら、同じ部屋の中にいるお父上さまの承認を得ながら
また私どももしっかりと着手金をいただき、一応入金を確認させていただいた上に
仕事を進めさせていただいておりました
ある程度の信頼関係も出来てきたものですから、2~3度取引をさせていただきました
ただ、気になる事がないわけではなかったのです
とにかく約束の時間を守らない、自分の言ったことを覚えていないという不思議…
約束も幾度か履行されないと、当然のことながら感情的にもなってまいります
そして約束の入金が遅れ始めてまいりました
それでも大地主のお父上さまが承認されているわけですから…という期待
特に慌てることもなく仕事は進めさせていただいておりました
しかしながら、あまりにも入金すべきものが滞りがちになってきますと
いつまでも黙って見過ごしてゆくわけにも参りません、そんなある日…
あまりにも約束の不履行に振り回され続けたものですから
少々、語気を強めて催促をさせていただいたところ
いきなり、このような言葉が返ってきました
「大江戸さん、何だったら
裁判でも何でもしなよ~!!」
そうです、私の度重なる催促に急にキレたのです
しかし、普通の取引ではいきなりこのような言葉が発せられるわけがありません
それからお父上さまの方へ訪ねてたのですが
知らぬ存ぜぬ「本人からもらってくれ」の一点張り…
それからすぐに紹介者に尋ねました、紹介者からはこのような言葉が帰ってきました
実は大江戸さん、あの息子は○力団との付き合いがあり
覚○剤の使用歴があって何度か塀の中へ出入りしてから人間が変わってしまい
親父さんから何とか更生の手伝いをしてくれないかと頼まれてたんだよ…
黙っていてごめんね
正直、わたくしは当初はその背景を知りながら黙っていた紹介者を恨みました
しかし紹介者が保証人になったわけでないですからどうしようもありませんでした
それからしばらくたったある日、その地主さんの地下車庫に入る機会がありました
真っ暗な地下車庫には契約車も含めて車が10台くらい…
その中でもとりわけ目立ったのは、外国製スポーツカー他高級車が数台
全然手入れもされず、ホコリをかぶった状態で放置されていました
聞いてみると、その高級車は全部親から買ってもらったそうです
その息子はモノを与えられるだけ与えられて育ってきたそうです
どうやら親はモノを与えることが愛情であると勘違いをしていたようです
そう言えば、芸能人の子供が何不自由なく育ったはずなのに
覚○剤ほか薬物にはしってしまった事件はたくさん報道されました
親が忙しいあまり、愛情を金に換えて人間をダメにさせてしまった例は
世間一般で私もたくさん目にしてきました
結果として、焦げ付きの代金はいまだに回収されておりませんが
今回のことで私はいろんな勉強をさせていただきました
お金というものの有難さと同時に、ひとたび使い方を誤ると
取り返しのつかない恐ろしい結果を生む事があることを勉強させて
いただいたような出来事でした
今回の出来事での一番の報酬、それは当たり前のことのようですが…
「やはり人間は働いて人の役にたって報酬を得る事が一番大切である」 と同時に
「愛情はお金では絶対に買えない」 という事でしょうか…