平成15年8月のお便り



それゆえに季節の雨、朝晩の雨、強弱、大小の雨など雨に一喜一憂し

それぞれを日本人は雨という様々な心惹かれる名前をつけていったのです。

 私たちは雨にかかわる仕事をしています。我々は「お客さまの笑顔で

楽しい会話を提供する」という使命を持っています。

早いもので今年も8月の終わり、雨の名前で『夏雨』=「かう」

と言いますが「夏雨人に雨(ふ)らす」という諺があり、

夏の雨が涼をもたらすように、苦しみのさなかの人に恵みを持たらす

という意味があるそうです。

『旱天の慈雨』=「かんてんのじう」「旱」は日照り。

日照りつづきだったところへ降る雨のこと。

ここから派生して困難なときに救いに恵まれること、また待ち望んで

いたものが叶えられることも意味します。

 近頃、仕事の以外の友人に

「最近、傘って安くなったねえ。昔は案外大切に扱っていたのになあ」

なんて聞いたりするのです。その度にちょっぴり淋しい気持ちになったり

するのですが現実かなとも思ったりもします。

 つくづく「私はなぜ傘を携わっているのだろう」

と自問することがあるのですが我々の創った傘がたくさんの恵みや幸せを

のせた雨を受け止めていたら、そして沢山の笑顔が生まれたらと

何だか想像するだけでことらも嬉しい気持ちになったりします。

 今、日本はもの余り、成熟してきた社会。今こそ忘れてしまっている

日本人の心を大切にしていこうと感じております。

 我々は傘を売っていません。

 我々は幸せになる道具を売っています。

ここに笑売のヒントがあると信じております。


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