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[ 2000年
新規事業開拓専門としての『広報室』を設立。
鎌田が担当となる。 ]
鎌田の企画力、行動力は、早い段階で社長に評価され、
彼を中心に、新たな事業に乗り出すことにしました。
それが 「私立学校の採用現場への参入」
でした。
学校における 「問題教師」
についての話題は、今に始まったことではありません。
もう長年、ずっと叫び続けられているのです。
塾の先生が素晴らしいに越したことはありません。
しかし、塾はあくまでも「学校教育の補助機関」です。
「まず学校の教員が素晴らしくあるべき。」
これが、鎌田と社長の統一した見解でした。
学校教員の採用現場に参入するためには、
まず私立学校という現場に 「人材紹介」
、 「人材派遣」
という、
もはや民間企業では当たり前になった、
新たな人材確保の方法についての理解を浸透させる必要がありました。
「学校」という現場は、社会の動向に閉鎖的になりがちで、
結果として大変保守的、旧態依然としていて、
悪く言えば 「古いままの考え方をひきずっている」
ことがよくあります。
世の中の常識がWindowsになって、Word、Excelが主流になっても、
「一太郎とLotusしか使わない」という、ガンコな人も数多くいたのが現実でした。
「広報室」としてまず手がけたのは、
首都圏の全私立中学・高校に、
新しい採用方法としての「人材派遣」、「人材紹介」を理解してもらうべく、
ダイレクトメールを発信することでした。
一度や二度ではなかなか効果が出ないものの、
何度か繰り返すうちに、
「話を聞いてみたい」という学校がいくつか現れます。
ひとつの学校で、成功実績をつくることができれば、
これも私立学校の特徴として、学校同士の関係は根強いものがあるので、
口コミが口コミを生み、
他の学校に活動を広げるチャンスとなります。
「広報室」最初の仕事となったのは、
都内文京区にある K女子高等学校
でした。
この学校では、毎年の労働争議の結果、
清掃担当の職員(有体に言えば「そうじのおばちゃん」)に対してですら、
年収1000万円の賃金を払わざるを得ない状況になっていました。
もちろん、経営を圧迫します。
そこで、新たに家庭科の教員を採用するにあたって、
そうした労働争議と縁のない、
新しい観点の教員がほしいという依頼が入ったのです。
度重なる打ち合わせと、入念な手配を行い、
この依頼を成功させました。
以来、学校からの問い合わせも増え、
教員採用の実績が積み重なっていきました。
鎌田の新提案も続き、通常の教員採用以外にも、
受注内容は多彩になっていきました。
[ 年間指導計画(シラバス)を立案する ]
私立学校のウリは、もちろん「指導が計画に基づき、しっかりしていること」です。
これは私立の最低条件とも言えるでしょう。
そのカギになるのが、教科ごとに立案する「シラバス」の精度です。
「シラバス」のない学校は、教員の気分次第での授業となり、
確実な成果を残すことができません。
そこで学校改革に取り組むこの学校では、
総力を挙げて、「シラバス」を作成することにしました。
ところが、本来は内部の教員が行うべきことなのですが、
なかなか現場が動かない。
そこで、管理職側は、敢えてその作成を外注することで、
客観的なシラバス原案を手にしたいと考えました。
その上で、内部で調整をし、最終段階の計画をつくるということを考えたのです。
鎌田は、各教科のプロフェッショナルとおぼしき講師に
直接シラバスの作成を依頼し、
鎌田自身は国語のシラバス作成を担い、
学校から「すぐに使いたい」という評価を得るに至ったのです。
ただ、やはり学校の内部で作らずにどうする、
という思いは強かったのです。
費用も数百万円はかけていただきました。
都内のT大●●高校での話です。
ひょっとすると、まだ鎌田の指導プランが使われていたりして・・・。
[ 外国人講師の採用 ]
公立学校のALT(外国人講師)は、
自治体が、特定の外国人講師専門の派遣会社に委託契約を行い、
そこから自動的に供給されてくるのが普通です。
しかし、私立の場合にはやはり独自に採用活動を行わねばなりません。
採用担当は、一般に校長・事務長・理事長などがあたります。
こうした方々の中には、
英語を苦手とされる方が少なくありません。
無論、学校の英語教員も立ち会うのですが、
学校側と供給側の双方に通訳が必要となります。
鎌田本人は、そこまで英語が堪能というわけではありません。
しかし、ほかに担当者がいないのだから仕方がない。
拙い英語でなんとか意思疎通をはかり、採用にこぎつけます。
ただ、外国人講師の場合、
文化・価値観が日本のそれと大きく異なりますから、
トラブルの発生については細心の注意が必要となります。
例えば、契約期間中であっても、
ちょっとした事情があれば簡単に帰国してしまうという特徴があります。
これは、学校としては最も困る事態ですから、
そうしたことが起こらないよう、
常に講師の管理のする必要があります。
また彼らは、賃金の取り決めについても、
アバウトな部分は見逃しません。
これも細部に至るまで、綿密に練る必要があります。
外国人の採用については、
日本人の数倍の手間と労力、精神力が必要となります。
・・・だというのに、ある学校ときたら、
「アングロ・サクソンでないと困る」
とか、
「移民系のアメリカ人はダメだ」、
「北部なまりがあってダメ」
とか、
やたら細かい注文を多く出してくるのデス・・・。
いわく、そのガンコな英語の先生は、
「ワタクシ、元々スチュワーデス (当時の呼称)
をやっていましたから、
発音とかなまりは、気になってしょうがないんでございますよ~。
しっかりしてくださいましな」
だそうです。
・・・だったら、ネイティブ・アメリカンでも
連れてこいと言うのでしょうか。
アナタの言うところのアメリカ人って、
みんな「移民系」じゃん!!
・・・とは、お客様なので言えませんでしたが。
都内のK商業(←バレるか?!)の話です。
長くなりすぎるので、今回はここまで。
でも、まだまだ、ホントの裏話はこれからです。
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