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おそらく、僕は、感情表現の乏しい人間である。
人前で、これでもかというほど爆笑することは、ほとんどない。
…と思っている。
だから、クールとか、冷たいとか (←同じか…)
よく言われる。
そんな僕も、ごくごくたまに、大爆笑することがある。
昨日のことだった。
昼食の最中に、 塾長佐々木
から、ある話を聞いた。
それは、佐々木自身の体験談で、
だから、これは、
佐々木と僕のひとりごとと言う方が正しい。
(佐々木の了承で、僕が書いています)
それは、佐々木が小学生の頃のこと。
佐々木の暮らす街に、
「エルビーおやじ」
と呼ばれる人がいた。
僕は知らなかったのだが、
「エルビー」というのは飲み物の名前だそうで、
なんでも、ヤクルトとか、そういう類の飲み物だということ。
配達とかそういうのをしているのかどうか、知らないが、
とにかく、その「エルビー」の仕事をしているおじさん。
「エルビーおやじ」。
実に単純なアダナの命名だ。
「エルビーおやじ」さんは、
耳が不自由だった。
そのことはよく知られていて、
小学生たちは、毎日のように
おじさんの勤務する事務所の前まで行っては、
耳が不自由なおじさんをからかっていたらしい。
直接、おじさんひやかしに加担していなかった佐々木もそれを知っており、
つまり、それほど有名であったようだ。
子どもは、ある場合、残酷なものだ。
あるとき、
「エルビーおやじ」が佐々木の通う小学校を訪れた。
子どもたちのそうした行動がさすがに迷惑であって、
校長先生に、
なんとかしてほしいと、相談に来たようであった。
全校集会が開かれた。
全校生徒の前に、
神妙な顔をして、校長先生が立った。
おじさんをからかっていた子どもたちは、
自分たちのしでかしたことの重大さを思い、
また、道徳心豊かな、マジメな子たちは、
校長先生の話を、真剣に、熱心に聞こうとしている。
校長先生は、
真剣に、熱く、語り始めたという。
「みなさん、
『エルビーおやじ』さんを、からかってはいけない。
そういうことは、やってはならない。
いいですか、みなさん、
『エルビーおやじ』さんは、
耳が不自由でいらっしゃるのです。
耳が聴こえないのです。
そんな中、
日々、一生懸命、働いていらっしゃる。
そういう方をバカにしてはならない。
いいですか、みなさん。
『エルビーおやじ』さんは、
ラジオを聴くことだけが、
毎日の楽しみなのです。」
このハナシを聞いて、
もう、僕は、
可笑しくて可笑しくて、
年に数回あるかないかの大爆笑をした。
校長先生の話を
「うん、うん」と真剣に聞く子どもたち
そんな中、
「えっ?
いやいや…。
だってさぁ…。」と
密談を始める佐々木とその友人たち。
その光景を思い浮かべるだけで吹き出しそうになって、
昼食の時間が、倍、かかりました。
佐々木のハナシによると、
どうやら、当の「エルビーおやじ」も集会に同席していたよう。
「おやじ」さんは、
微動だにせず、生徒を見つめていた。
聴こえなかったんでしょう。
Kama
追記:
内容が不謹慎であるとお感じの方、失礼いたしました。
僕は、日本語のマジックの滑稽さに爆笑いたしました。
そのあたり、ご理解くださいませ。
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