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2016.10.08

海外からみた日本の女性蔑視を「誤解」と言い張った『坂上・美輪のニュースにダマされるな』の罪 messy / 2016年10月7日 18時30分

テーマ：芸能ニュース(19348)

カテゴリ：芸能・エンタメ

　今回は、海外から見た日本の女性蔑視に関する記事をご紹介。

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女性蔑視以外にも、数々の間違いがありますよ。

　10月2日にテレビ朝日で放送された「坂上・美輪のニュースにダマされるな！～報じられない真実とは?タブーに切り込む!?」では、普段人々が耳にしているニュースは本当に正しいのかという目線で、今までとは違った視点からニュースを掘り下げるという内容だった。
この日、中国やアメリカ大統領選などの話題に続き取り上げられたのは、【日本は世界から“とんでもない国"だと思われていた！】というもの。ここでは、世界から日本が“超・女性蔑視の国”と「誤解」されている現実を伝える。このテーマが発表されると、観覧席の「えー」という驚きの声が流され、番組のゲストからも「なんでニュースが（海外ではおかしなことに）変わるんだよ」「そんなことないでしょ」という声が聞こえてくる。
この現実について真実を伝える役割を担ったのが、フジテレビの『ユアタイム〜あなたの時間〜』でも活躍する国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンだ。彼は、世界から日本が女性蔑視の国としてみられることを「一種の偏見、固定概念」と語ったが、果たしてそうなのだろうか。
番組で、2015年の世界経済フォーラムが発表した男女平等ランキングが、日本が145カ国中101位であることを伝えると「けっこうちゃんと平等でやってますよね」「ここまでひどいですか？」「ちゃんと見てくれてますか？」と、男性ゲストたちがランキングに対して異論を唱える。
モーリーは、「（日本が101位なのは）女性に関するニュースがおかしな形で（世界に）報道されているからだ」とプレゼンする。日本の女子学生の13％が援助交際をしていると伝えられたこと、日本に児童ポルノ漫画があふれていること、アイドルが恋愛禁止で丸刈りにしたことが、海外メディアではユダヤ人の収容所と結びつけられて面白おかしく伝えられたこと、イスラム過激派組織のボコ・ハラムがナイジェリアの女生徒を誘拐・拉致し性的奴隷にしたことと日本の慰安婦問題が欧米では同列（同じSEX SLAVE）に扱われたことなどを、「すべて誤解である」という方向で話を進めていく。
これについて、外務省が「Comfort Women（慰安婦）」という存在しない言葉を作ったことから世界に慰安婦問題についての誤解が始まったとゲストの一人が解説すると、美輪が「だから言い逃れしようとしたんでしょ、言い逃れ」とコメントするが、その声はかき消され、番組は進められてしまった。
番組によると、これほどの「誤解」が生じた原因は、日本に海外メディアの支社がないこと、日本では取材の際に記者クラブを優先するためBBCなどが会見に入れてもらえないこと、日本が日本の正しい姿を英語で発信することに消極的であることなどが原因だと分析している。
これに対しての解決策について、モーリー氏は「東京オリンピックはチャンス」として、日本を誤解している海外のジャーナリストが「水はおいしい、食べ物はおいしい、電車が一分遅れてもお詫びしてくれる。何もかもが快適な奇跡の国だと報じてくれる。こういう日本の豊かさが報じられるといい」と語るが、「日本が誤解されている女性蔑視」の観点はどこにいったのか？

また、番組では、単にセンセーショナルな出来事が、面白おかしく伝えられて広がっているだけと主張しているが、この番組で取り上げられている「誤解」は、ほんの一部である。志布志市のうなぎ少女動画、三重県志摩市の「碧志摩メグ」、H.I.Sの「東大美女が隣に座ってフライト」企画なども、海外では紹介されているが、これもすべて「誤解」で片付けるつもりなのだろうか。
モーリー氏は、番組の中で「日本人同士が、『野暮だからといってこういう話はやめよう』という議論もみんなで堂々とやって、それを英訳して配信すればいい」とも語っていた。その意見には賛同できるが、この番組では、一方からのプレゼンに対して、ほとんどの人が同調し、異論を唱えようとした美輪の言葉が取り上げられない状態だった。果たしてその議論ができていたのか、疑問である。
（韮澤優）

海外からみた日本の女性蔑視を「誤解」と言い張った『坂上・美輪のニュースにダマされるな』の罪messy / 2016年10月7日 18時30分

　ユダヤ人の収容所と結びつけられて面白おかしく伝えられたことについては個人的に不本意な気がします。
　日本のメディアも、自国のニュースを海外に伝える支社を作ってくれると良いな。