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照明の薄暗いロシアはモスクワ、シェレメチェボ国際空港に到着した乗客は、なぜかこわれかけたカウンターみたいな場所に並ばせられた。(そこを通過しないと空港ロビーに入れないようになっている)
いかにもロシア人!って感じの太ったおばちゃん空港職員が「トランジット、パリー!!」と絶叫している。「ああやって呼んでくれるのか・・・」と安心するもプラハ行きの飛行機が出るのはあと40分後。しかし、行列が動く気配は微塵もない。「あ、あれー?大丈夫なのかな・・・?」とドキドキ。
10分が経過。このままだと明らかに乗れなさそうなので行列をスキップして、カウンターで同僚と愚痴を言い合っている(「うちの亭主がさーウォッカばっかり飲んで働かないのよー」←想像)おばちゃん職員に「す、すみません・・・私プラハに行かなきゃいけないんですけど」と勇気を出して言ってみた。おばちゃん、私のチケットをチラ見し 「この便はもう出たから無理」
ええー!!
出たから無理って・・・あんたらがココで待たせたんじゃん!しかも仕事しないで喋っていたよね??
考えられへん!! ←ライカ キム兄
全く予想外の事態に私が口をパクパクさせていると、私の横からさっそうとメンズが飛び出し「僕もプラハ行きなんですが」と・・・あら?何かしらこの展開。「ロシアの空港で飛行機を乗り過ごしたことが二人の出会うきっかけで・・・」 はっ!!一瞬トリップしたけどそんなこと考えてる場合じゃない!私とメンズにつめよられ、おばちゃん職員はかなりウザそうな表情。「じゃあ、ちょっとここで待ってて」と言いしばらく姿を消すおばちゃん。
私たち、どうなるの?とメンズを見つめると彼の隣にはパートナーと思われる女性が・・・ちっ、カップルかよ!でも道連れができたとちょっと安心し世間話。気がついたらまた30分くらい経過している。ちょっと、どうなってんの?とジリジリしながら待つことまた10分。すると、さっきのおばちゃんが現れ、「来て」と私たちをやっと空港ロビーの中へ入れてくれた。事務所のようなところまで連れて来られまたここで「待ってて」と言われる。きっとここで何か手続きしてくれるんだ・・・と淡い期待をつのらせるも20分経過。
すると事務所の中からコートとマフラー、帽子を装着した先ほどのおばちゃんが登場。 帰る気、満々じゃん!! 有無を言わせぬ雰囲気でそのおばちゃんはオフ・デューティーになり消えてしまった。じゃあ、私たちのチケットは・・・?事務所の中を覗き込もうにもドアのところで気だるそうに喫煙中の職員が大勢いて無理めな雰囲気。 どうしよう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・ あまりの事態に途方にくれて戦意喪失。
でもどうしても今夜中にプラハに行かないと、ホテル(トランジット客用のホテルでロシアのビザがない客は自由に部屋から出られないようになっている。ライフルを手にした軍人が廊下に立っているとの噂)へ軟禁されてしまう!!と自分を奮い立たせ、半開きになっている事務所のドアをノックし 「エックスキューズミー!!」 わけを説明すると別の不機嫌そうな別のおばちゃんが現れ「カウンターに回って」と・・・。カウンター?どこ??と見回すと事務所の横がトランジットのカウンターになっていた。そこでそのおばちゃんが新しいチケットを発券してくれたわけだけど・・・それはその日のプラハ行き最終便!あー、あのままずっと待っていたらどうなっていたことか・・・。コートをずっと着たままだった私は額の汗を拭った。
余談:とにかく空港内は薄暗かった。免税店もあるにはあるけどなぜかカウンターみたいになっていて化粧品など自由に手に取れない。しかもお店のお姉さんたちもやる気ナッシング。乗り継ぎの飛行機が明日出る乗客は空港内でお泊り。しかも廊下でごろ寝・・・。到着が遅れることを彼に電話しようと3G携帯で国際電話をかけるも混線しているらしく知らないロシア人のおじさんやおばさんとつながってしまう始末。しかも必死だった私はロシア名物マトリョーシカキーホルダーを買い忘れてしまった・・・。
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