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※うっすらネタバレしてますので、未見の方はお気をつけ下さい。
公式サイト: ラースと、その彼女
この前「 空気人形 」を観たので、人形つながりで「ラースと、その彼女」もチェックしてみました。こちらの人形は人間になったりしませんが・・・。周囲の人の人形カップルに対するリアクションのあり得なさ度はかなり高めです。
主人公は27歳独身彼女なしの内気なラース(ライアン・ゴスリング)。自分のことを気にかけてくれる女の子がいないわけじゃないんだけど、繊細な性格ゆえに、殻に閉じこもってしまい他人とうまくコミュニケーションが取れない青年です。またこのちょっかいを出してくる女の子役の 女優の不細工加減が絶妙・・・。 どこにでもいそうなちょっとおブスで地味な女の子なんですよね。
隣の家に住む兄夫婦もそんなラースのことを心配しています。兄嫁はエミリー・モーティマーで、はじめラースと彼女が血縁関係にあると思っていたんですが、ガスという兄とラースが兄弟なんですね。顔全然似てないどころか、ちょっと人種の系統が違う気がしますが。兄嫁は一生懸命、ラースのことを食事に誘ったりしますが内にこもったラースはなかなか来てくれない・・・という関係です。
そんなある日、珍しくラースから「彼女が来ているんで紹介したい」と言ってきます。インターネットで出会った、ハンディキャップのある外国人なんだけど・・・ということを言いますが、「そんなの全然かまわないわよ!ぜひ連れていらっしゃい!」と兄嫁。場面が切り替わって、ラースの隣に座っている彼女、ビアンカは・・・ 空気人形でした。
すごいオチ、笑っちゃったけど当事者にしてみたら笑える状況ではありませんね・・・。しかし兄嫁は本当に動じないというか、偉いんです。「病気になっちまった!いかれちまった!」と動転する兄をいさめ、空気人形にもちゃんと話しかけたりして。こういう状況ではたぶんそうするのが一番いいんでしょうね。
ビアンカはブラジルとデンマークのハーフという設定です。 黒髪ロングでぷっくり唇のアンジェリーナ・ジョリー似。 到着したばかりのころは、ボンテージっぽいボデコンを来ていますが、これは無料で付いてきたディフォルト衣装なんでしょう。話せない(もちろん・・・人形だから)ビアンカの顔に耳を近づけて彼女の言葉を代弁するラース・・・。「空気人形」でも板尾さんかなりキてるな~と思ってたけど、やっぱり人形相手に普通に話していたりするのはやっぱりものすごい違和感がありますね。
ああ、これからが大変だぞ~と思いきや、街の女医さんやご近所さんはビアンカに対して思ったよりもずっとずっと普通の対応。まあ、街の人は遠巻きに「 なにあれ、キモ~い・・・ 」とひそひそ言ってるシーンもちょっとあるんですが、ビアンカ、ウェルカム!という暖かい歓迎もあったりで・・・。こんなにも世の中の人は人形を恋人にしている男に優しいものでしょうか?私だったら、普通に「 こ、こんにちは、ビアンカ 」と言うことは出来ても、絶対顔がどん引きを隠せない張り付いたような笑顔になってしまうと思うのですが、みんなすごく優しい。この兄弟が生まれたときから住んでいる地元だから、というのもあるかもしれませんが・・・にしてもみんな優しすぎ。
ラースに気がありそうだった女の子はさぞやショックだろう・・・なにせ人形に負けてしまったのだから・・・と思っていたのですが、驚いていたのは最初だけで、彼女もビアンカと友達になっていましたねえ。しかしラースよ、泣いている同僚ガールをユーモアで慰めるスキルを持っているのになぜ空気人形なんかに走るのだ・・・。
しかし、次第にラースの中で何か変化が生じて行き、ビアンカを必要としなくなるときがやってきます。そして営まれるビアンカのお葬式・・・街の人、本当に親切だよ。こんな茶番に付き合ってあげて・・・と私はあきれてしまいますが。でもまあ、ラースのためにもケジメとしてやっておかなければならない儀式なんでしょうね。そして最後にちょっと成長するラース。本当に兄嫁はじめ、周囲の人の温かいサポートのおかげですよ。 誰一人友達がいない都会でファミレス店員をやっている板尾さんは、永遠に空気人形から卒業できないでしょう・・・。 となぜか板尾さんと比較を禁じえない私なのでした。
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