魂の叫び~響け、届け。~

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「オレの、もうひとつの名は知っているね?」


「え・・・っ。」


「出来れば今宵、この時からは・・・、


 お前とふたりきりでこうしている時間は真名で呼んでくれると、俺としては嬉しいんだけどね。」



「いい、の・・・?」


「オレの名を呼ぶことが出来る女は・・・お前だけだ。



 さぁ、オレの名を呼んで? 蜜よりも甘い、その声で。




 ・・・おいで。



 空に満つる月の光が消えるまで、暁星の輝きがお前の頬を照らすまで、




 オレの腕の中で・・・咲き乱れて?」




胸が苦しくなるくらい、切なくかすれたその声は耳朶を甘くくすぐる。

髪を撫でる手、触れる唇、力強い腕、彼の全てが愛しいと思える。



「どんな音を奏でるのかな・・・?お前は。――――オレにお前を弾かせてよ」



酩酊感に酔わされるがまま、導かれるままに、ゆっくりと瞼を閉じる。

ヒノエくんの腕以外、他にはもう何ひとついらない。



「・・・・愛してるよ、オレの姫君。」









◆湛増ED3◆
甘い気分を湛増と味わってもらえたなら…最高に嬉しいです!!





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