詩と映画と日記

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クレオパトラ

『クレオパトラ』

1963年度 アカデミー賞 4部門受賞作品

監督
ジョセフ・L-マンキーウイッツ
キャスト
クレオパトラ     エリザベス・テーラー
マーク・アントニー  リチャード・バートン
ジュリアス・シーザー レツクス・ハリスン



クレオパトラはエジプトの女王ですが
土着のエジプト人ではなく
アレキサンダー大王の将軍のひとりであった
プトレマイオスの血を引くギリシャ系です

100年にひとりの美人と、もてはやされた
エリザベス・テーラーがその美貌を存分に生かして
歴史を動かしたこの美女を堂々と演じています

後年クレオパトラを演じた女優こそ災難です
あの『風と共に去りぬ』のヴィヴィアンリーでさえも
小振りの女王にしか見えませんでしたもの

この映画でテーラーと競演して
結婚をし、離婚をし、また結婚をした
リチャード・バートンが演ずるアントニーよりも

実在の歴史上の人物としても
その偉大さには歴然とした差がありますが

英雄ジュリアス・シーザーを演じきった
レツクス・ハリスン(マイフェア・レディ等)が
如何にも大らかで偉大でピッタリでした

20世紀フォックスの屋台骨を揺るがしたといわれる
出演料と膨大なエキストラと制作費が伝説的な
歴史劇の超大作です

シーザーの雄姿が女王クレオパトラを魅了したのか

クレオパトラがその魅力で
天才戦略家のシーザーを虜にしたのか

はたまたお互いの野心が結び付けたのか
それは知る由もありませんが桁外れのロマンスです

下記は昔わたしが書いた詩ですが
ついでに読んでくださるとうれしいです







「クレオパトラ」



つわものたちの野望を呑み
星々を揺らしナイルは流れる

床に敷きつめたバラの花びら
誉れ高き 英雄シーザーと
世界を夢みし クレオパトラ

剛きひとは独裁の汚名の下
暗殺者の鋭い刃に貫かれぬ

スフィンクスと語り星を読み
ファラオの娘にして蘇える者
世に並びなき貴き女王なれど

世の常の仕合せはおとなわず
波乱と苦難のみじかい生涯を
みずから華麗なる花と散らし
ピラミッドの奥ふかく眠れん

想い出は 幾千年の時を経て
亡きうるわしい人の名を冠し
赤き薔薇となり 咲き誇りぬ





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