詩と映画と日記

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ブラッド・ダイヤモンド



監督
エドワード・ズウィック

キャスト
レオナルド・ディカプリオ
ジャイモン・フンスー
ジェニファー・コネリー




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恋人や妻に愛の証として贈られる
見事なダイヤモンドは
どのような経路で、宝石店に並ぶのでしょうか

ダイヤを見るときに
色、透明度、カツト、大きさ
こんなことしか考えず、ただ見とれていて
良いのでしょうか

この映画は
アクションドラマで楽しませながら
アフリカの惨い内戦のありさまを見せてくれました

泥水につかってダイヤを掘る
奴隷のような人々の存在を見ました

掘られたダイヤで
武器が買われて内戦が長引く事実も知りました

ダイヤ、石油、金、象牙が、利権と関わり
紛争や虐殺の元となる恐ろしさを考えました

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ディカプリオは、
益々いい男ぶりで、ファンの私は満足ですし
ジェニファ・コネリーの
街を歩く、その辺の女性よりも飾らない姿と顔が
内面を表わした清冽な美しさで打たれますが

私は、この映画を観て監督の下記のメッセージが
いちばん心にしみました


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アメリカは毎年90億円相当のダイヤモンドを購入している。
これは世界で販売される量の3分の2以上にあたる。
もし、アメリカの消費者が、すべてのダイヤモンドに
立証可能な保証書を要求すれば、
大きな影響力が及ぶことになる。
これは、ひとりひとりが自身の理解を深めることで
前向きになれるという稀な機会だ。
私たちは、消費者運動への責任を受け止めなければならない

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ディカプリオは少年の頃に
両親を虐殺されて良心も失ってしまい
自分の行いのために
誰が死のうと困ろうと関知せず
ダイヤの密輸をする男ダニー・アーチャーです
アフリカから脱出するために
お金に 命をかけています

RUF(反政府の革命統一戦線)に
家族を奪われた男ソロモンは
家族の共に暮す幸せのために
RUFに捕らえられて少年兵にされた
息子を救出するために 命をかけます

女性記者マディーは
内戦の目を覆うばかりの残虐を
写真を報道するだけではなく
証拠のある正確な報道をして
世界の人々の心に訴えるために
命をかけています

政府軍と反政府軍の内戦が続く
アフリカ西部のシエラレオネ共和国で
巨大なピンク・ダイヤモンドの原石が
採掘されたことにより
このように異なった価値観を持つ3人が
密接に関わることになり
映画は展開していきますが
透明なピンクのダイヤモンドが
題名のとおり血のダイヤとなります


醜い争いをする、愚かな人間に比べて
アフリカの自然は、なんと美しいことでしょう
この美しい景色の中に
今も20万~30万の少年兵が存在するとは
ほんとうに悲しいことです






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