◆みんな「血液ドロドロ」になっている◆ このところよく耳にする「どろどろ血液」、ちょっと気になる言葉ですね。 実は、健康な人も日常の生活のなかでどろどろ血液になっています。 例えば、心臓の働きを活発にしたり、血管を収縮させる交感神経は、 ふつう、朝、活性化しはじめ、夜になると働きが弱まります。 交感神経の活性が高まると、血圧が上昇するとともに血管が収縮して 血液が流れにくくなったり、固まりやすくなり「どろどろ血液」に なってしまいます。このように、血液は1日のなかでどろどろ血液に なったり、さらさら血液になったりしているのです。さらに、 大量に汗をかいた時の水分不足、食事や生活習慣病による脂肪分や 糖分の増加、ストレスや疲れなどが加わると、どろどろ血液の状態が 続くことになります。 |
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◆どうして「ドロドロ血液」になるのか◆ 血液は、心臓から大動脈を通って全身に送り出されます。 動脈は枝分かれして毛細血管となり、酸素や栄養を全身に送り届けたあと、 数本の太い静脈となって心臓に戻っていきます。このように重要な 役割を果たす毛細血管の直径は、血液中の赤血球や白血球の大きさよりも 狭いのです。ところが赤血球や白血球には「変形能」という形を 自在に変える能力があるため、狭い毛細血管を通り抜けることができます。 どろどろ血液は、血液の流れが悪いために、よどんだり、 固まりができるなど血管が詰まりやすくなる状態の血液のことです。 どろどろ血液になると変形能がうまく機能しなくなり、狭い毛細血管まで 十分に血液が行き渡らず、細胞に酸素や栄養を運んだり老廃物を 取り除くなど、血液の担っている役割が果たせなくなるのです。 血液の流れをスムーズにしていくことが肝要です。。 ◆「ドロドロ血液」は病気なの?◆ 血液の流れがよくない「どろどろ血液」は、だれでも毎日みられる 血液の状態であり、健康な人では特に問題にはなりません。しかし、 糖尿病や高脂血症の患者さんやその予備軍の人たちのどろどろ血液は、 要注意です。また、ストレスが多い人や肥満の人も注意が必要です。 どろどろ血液は、動脈硬化や高血圧の原因となるのです。 さらに、動脈硬化、その原因となる糖尿病、高脂血症、高血圧などの 生活習慣病、血液中の 総コレステロール値、中性脂肪(トリグリセリド)値、 血糖値の上昇などは自覚症状がないことが特徴です。 特に、動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞を引き起こします。このため、 どろどろ血液、生活習慣病、動脈硬化を予防するため、血液検査は 定期的に受けるようにしたいものです。また、このように致死的な病気を 予防する意味からも、ストレスや疲れ、食生活の乱れなどの 生活習慣を改善して、血液の流れをスムーズにしていくことが肝要です。 ◆ドロドロ血液の種類◆ 血液の流れが悪くなる状態、どろどろ血液には、大きく分けて3つのタイプがあります。 べたべた血液、ねばねば血液、ざらざら血液です。 a.べたべた血液 ストレスなどによって疲れ果てた人では、白血球の変形能が低下して、毛細血管の内皮にくっつきやすいべたべた血液となってしまいます。 b.ねばねば血液 血液中に脂肪分や糖分が増加すると、赤血球がくっつきあって固まりとなり、流れが悪い「ねばねば血液」になるケースが多く見られます。原因としては、脂肪分が多いと赤血球の表面が硬くなり、変形能が低下します。さらに、糖分が赤血球の膜に作用してマイナス電気が働きにくくなり、 赤血球がくっつきあうと考えられています。 c.ざらざら血液 出血したときに血液を固める役割を担っている血小板は、直径約2~3ミクロンの大きさです。通常なら毛細血管を簡単に通り抜けられる大きさの血小板ですが、凝集しやすい性質が亢進すると血小板どうしが固まって「ざらざら血液」になってしまいます。これはアルコールや糖分の摂りすぎ、 肥満などが原因と考えられています。 →血液サラサラ栄養学 |
◆お薬で血液サラサラ◆ 食事や運動など生活習慣を改善する以外にも、 医師に薬を処方してもらう方法も。血液中の総コレステロール値、 中性脂肪値が高い高脂血症の人は、脂質の数値が増えると、 動脈硬化が起こりやすくなります。しかし、一時的に 数値が下がっても、それは薬の効果によるもので、 服用を中止すれば元に戻ってしまう場合が少なくありません。 また薬を飲みはじめたとしても、食事や運動を おろそかにしてはいけません。バランスのとれた食事、 運動、そして医師の指示に従った薬の服用で、 さらさら血液を目指しましょう。 |
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