SHINOBI.帝国-おむらいすの里

第八話ポレゴン


決定的な証拠がなければ、われわれは軍を動かすことが
できないんだ。何せ、今の世の中は平和主義だからね。」

ヴァルボーグは少し悩んでいるような口調だった。

「そうですか。しかし、このままでは北の森は文字どおり
死んでしまいます。一刻も早く援助をお願いします。
闇文明国については、そのあとでいいので。」

なぞの男は少しがっかりしていた。
しかし、それを紛らわそうと必死だった。

「その件については心配ない。もう準備はできている。
あとは私の指示しだいでどうにでもなるんだ。」

「わかりました。では、お願いします。」

なぞの男は一礼をし、外に出ようとした。
しかし、それをヴァルボーグが呼び止めた。

「おっと、忘れていた。気にの部屋の鍵だ。
これがないとは入れないからね。」

ヴァルボーグはなぞの男に鍵にわたした。

「今日は早めに休みたまえ。疲れているだろう。
今日は一日ご苦労だった。ポレゴン君。」

「はい、失礼します。」





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