バル対策本部  元帥の間

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一章 始まりは小さな世界 FINAL




いつの間にか頭の痛みが消えてる・・・だが



なんだったんだ・・・俺と喋っていた奴は・・・・

誰なんだ・・・




一章 始まりは小さな世界 FINAL 




突然俺の前に現れた二人のPC


戦士と魔法使い・・・


「ん?もう少し後ろに下がっているでござる」


武士みたいな喋り方はロールか


もう一人は・・・


「・・・・・・・・・危ないから」


やけに無口な奴・・・女性のPCか


大丈夫・・・だよな?


「全く、弱い者を甚振るなど嘆かわしいにも程があるでござるよ」


「・・・・・・見てられない」




「これまた変なお人好し共だ」


「邪魔すんなら・・・消すぞ?」


「破砕!!その戦士を殺れ!!!」




「ほ~・・・そやつもページか」


「鈍器ページなんて久しぶりに見たでござるよ」


「・・・・・・職・・・牙龍と一緒・・・」


「そうでござるな・・・」


「そちらの口だけ番長はお主に任せるがよいか?」


「・・・・・・問題ない」



「誰が口だけ番長だ!!」


「ナメんのも大概にしやがれ!!!」



「ならナメられないようにもう少し強くなったらどうでござるか?」

「やはりPKなどろくなPCが居ないでござる」


そういえばこいつのレベルは・・・

68か・・・・なんだこの日本刀みたいな剣・・・・


「チッ・・・大和か・・・破砕、こいつはお前でもやべぇかも知れねぇぞ」


「だがまぁ大丈夫だろ、どんなに武器や防具が良くてもな」

「所詮、実力がなきゃただのガラクタだ!」



「言ってくれるでござる・・・」


「・・・・・・・あんまり時間・・・・かけられないよ」


「そうでござった・・・船が出てしまう前に片付けなければ」


「ここは拙者一人で良い」


「お主の戦闘はいつも持久戦だ」


「・・・・・・・・・ごめん」


「いや、謝らなくても良いでござるが・・・・」


「それに」


「一人倒せば・・・もう一人は向かってくるでござるかな?w」


「ほれ」


何をぼけっと突っ立ってるでござるか?


え・・・速い・・・


あの破砕という男の間合いに入った・・・・

牙龍・・・さっきまでとは表情が違う・・・

殺意の眼・・・・


「!!!」

「破砕!!!」


「やはりお主等・・・小者でござるな」


速い・・・なんて太刀筋だ・・・


これがプレイヤースキルの差・・・


「破砕・・・ヒッ・・・ロ、ログアウト!!」


「あ、に、逃げた!?」



「やれやれ・・・仲間を捨てて逃げるでござるか」


「まぁ思惑通りではあったでござるが」


「お主等は無事で何よりでござるw」


「あぁ・・・ありがとう」


「礼には及ばんw」


「鎖位はなんとか大丈夫そうだ」


「・・・・・薬・・・・持ってないの?・・・・・」


「ぜ、全部使ってしましまして^^;」


「・・・・牙龍」


「ん?」


「・・・・・あと三分」


「あと三分・・・あ!船か!!」


「ふ、船?」


「す、すまぬ拙者らは急ぐ故また今度!!」


「え、ちょ」


「御免!!!」


・・・・なんだったんだ?


そういや頭の痛みが消えてる・・・


俺は・・・誰と喋ってたんだ?


頭に直接聞こえてきたあの声


あの感じ・・・


気のせいなはずがない・・・


「鎖位、町に戻るか」


「うん・・・」








「ふぅ~・・・なんとか間に合ったでござる」


「・・・・・・・ギリギリ」


「まぁそう怒るな」


「あのまま見過ごすわけにもいかんであろう?」


「・・・・・・うん」


「また、会えるでござるかなぁ」


「・・・・・・友録すれば?」


「それも良いでござるが、また会った時で良かろう!」


「・・・・・そう」


一章 始まりは小さな世界 FINAL 完


Welcome to Maple 一章 完結


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