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知的障害や精神障害があり、
育児に困難が伴う母親が、
子どもと一緒に
安心して暮らせる場所をつくりたい。
熊本市東区で重度障害者のためのグループホーム
「ファミリン」
を運営する看護師の山本智恵子さん(46)
がクラウドファンディングを始めた。
ファミリンには、
交代で常駐する看護師や介護福祉士らの医療、生活の支援を受けながら、
脳性まひなどの障害がある男女8人が暮らす。
短期入所も受け入れており、
ある日、児童相談所を通じて
「発達障害のある子どもを保護して欲しい」
と要請を受けた。
聞くと、母親には精神障害があり、
子どもが育児放棄を受けたため、
保護が必要になったのだという。
1人で子を育てる知的障害や
精神障害のある母親の中には、
虐待に至ってしまう人もいて、
子どもを施設に預けざるをえないケースも
多いとも聞いた。
こども家庭庁が発行する
「子ども虐待対応の手引き」
には、
家庭の経済的な不安定さや夫婦間の不和、
保護者自身が虐待を受けた経験があることなどに加えて、
保護者の精神障害、知的障害、慢性疾患なども
「虐待に至るおそれのある要因・虐待のリスク
として留意すべき点」
に挙がる。
山本さんは
「施設に預けられるなどして母親と離ればなれになれば、
子どもが他者との適切な関わりが持てない
『愛着障害』になるリスクも高まるのではないか」
と心配する。
「他者の手や目」があり、
母親が悩みや困りごとを相談できる
相手がいるグループホームがあれば、
虐待などに至らず、
一緒に暮らし続けられるのではないかと考えた。
元クリニックの建物を改修した
ファミリンの2階は居宅部分で、
水回りなど生活に必要な設備が残っているという。
リフォームして、知的障害などがある
母親とその子の2世帯が暮らす
グループホームにする計画を立てた。
山本さんはこれまでも
「需要があるのに、それに応える受け皿がなかった福祉の分野」
を切り開いてきた。
訪問看護師で重度障害児のケアに携わったとき、
四肢が不自由であることなどから
既製品では大きなサイズの服しか
着させてもらえないと知った。
「おしゃれをさせてあげられないんです」。
母親のその言葉にハッとした。
得意の洋裁技術を生かして重度障害者向けに
オーダーメイドの服を仕立てたり、
既製品をリメイクしたりする活動を十数年前に始めた。
2019年には活動を事業化して、
障害のある人たちも一緒に
洋裁作業をする事業所を開いた。
そこで働く障害者の母親たちから今度は
「私たちが年老いて世話ができなくなったとき、この子たちはどうなるんだろう」
という不安を聞いた。
家族が身を削って在宅で世話をするのか、
施設入所の長い順番待ちの列に並び続けるのか。
他の選択肢も作りたいと、
21年9月にファミリンを開いた。
計画中の「母子が暮らすグループホーム」も、その延長線上にある。
山本さんは
「皆さんのご支援があれば、
母子の生活の質を大きく向上させて、
虐待による親子分離を防ぐことができます」
と協力を呼びかける。
クラウドファンディングはURL
(https://camp-fire.jp/projects/799815/view)
またはQRコードから。
朝日デジタル
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