最後の夜
私はカレと最後の夜を共にした。
その時カレが付き合ってた（カレはあくまでも否定し続けたけどね。笑）
彼女は、インターンシップの仕事の為に、
ESLの生徒さん達のアクティビティに参加するって事で、
１泊のキャンプに出掛けたからだった。
カレは８月に学校が終わったら、
卒業して、日本に永久帰国する。
私の中で、カレと一晩一緒に居れるのは、
この日しかない。そう思ってたから、
ごくごく自然な流れでそうなった。
お昼前にその彼女が出発して、
それからすぐに、カレから電話がかかってきた。
「一緒にお昼食べに行こう」
２人でお昼御飯を食べに行って、
その後、当たり前のように、カレの家に行ってた。
しばらくは普通に２人とも勉強してて、
そのうち勉強に飽きたカレは、
ギター弾きだして。
私はカレのギターが好きだった。
ミスチルとかを弾いてるのを聞くのが心地よかった。
ある程度ギターで遊んだ後、
カレはお昼寝しようって言い出した。
勝手にすれば？って思ってた私は、その意見を無視。
だけど、「久しぶりに一緒にお昼寝しようか」
って誘われた瞬間、すごくうれしくなってた。
お昼寝から目覚めた後、
当たり前のように、私はカレに抱かれた。
久しぶりで、すごくうれしくて、顔がにやけてた。
やっぱりこの人としたかったんだ。って、そう素直に思った。
その後、夕飯を食べに行って、
またカレの家に戻って、
今日は泊まって行く？って話になった。
私はもちろん泊まりたかったけど、
次の朝、いつ彼女が帰ってくるのかがわからなかったから、
色々２人で考えた結果、
カレが私の家に泊まりに来ることに。
２人で私の家に行って、少し話をしたりして、
幸せな時間を過ごして私達は眠りについた。
次の朝なんか来なくていい。
ずっとこうやってこの人と一緒にいたい。
そう思った。
朝が来て、もう一度、確かめるように私はカレに抱かれた。
もう本当にこれが最後。そう思った。
そしてカレが家に帰らないといけない時間が来た。
離れたくないけど、仕方ない。
カレはもう私の物じゃないんだから。
それでも、一晩、一緒に居れた事実がうれしくて、
カレに抱かれた事がうれしくて、
私は幸せな気分だった。
それでも、やっぱりカレが好きなんだって自覚したら、
寂しくて涙が出た。カレをもう見れなくなる事が、
ものすごく哀しくて、涙が止まらなかった。
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