あま野球日記@大学野球

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2007.11.04
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カテゴリ: 大定年時代
昨年、大いに話題になった 「2007年問題」
明けて、その2007年になったら、急にその「問題」は
話題にすらならなくなった感がある。そして、この年は
そろそろ暮れようとしている。


そもそも「問題」とは、
1.企業にとっては団塊世代の大量定年による労働(技術)力
の低下についての懸念であり、
2.当の団塊世代においては、「人生80年時代」となった今、
経済的、そして体力的な余裕を持った方が、これまで以上に
多くいる中で、「定年後に何をやればいいのか、その方法を
示す前例がない」ということ。



だが、各企業が行った雇用延長などの実施により、現状では
おおかた上記1は当面回避された格好になっていて、
「2007年問題」という話題は一気にしぼんだ。


だからといって問題が解決したわけではなく、ただ数年間だけ
先延ばしになっただけのこと。






ここ数年、 「団塊世代の皆さん、地域にお帰りなさい」 と題した
イベントを始める自治体が多い。そのイベントの内容は地元地域
でのボランティアや起業、そして趣味をもつことのススメ。


『公』のサポートを十分にできるほどの予算がない自治体の思惑も
あり、こうしたイベントは数を増している。でも、残念ながら
ターゲットにしている「団塊サラリーマン」たちの参加は一様に低い。


なぜか?
それは、社会活動とかボランティアといったって、それは長年にわたり
地域にネットワークを作ってきた女房たちのほうが先駆者であり、
いまさら団塊サラリーマンが入り込む余地なんてないよ・・・思っている
人が多いこと。まして起業など、自分にはとってリスクが大きすぎると
思うケースが多いのだろうと推察する。


そこで起きるのは、
今後の人生を、何とか充実させたいと考えているが、何をすればいいか
わからない個人と、総花的にプログラムを提供する自治体との大きな
ギャップ。





団塊世代のHさん(60歳)のブログに、
「郊外の朝の風景」 と題した日記が書いてあった。


平日の朝、現役サラリーマンたちの出勤後、いつも同じ風景を目にする。
それは、定年退職したと思しき男たちが、それぞれ苦虫をかんだような
サラリーマン時代と同じ表情で、駅に向かう姿。もちろん定期券はないから
駅についた後は、踵を返して家に戻るしかないのだが。


誰と会話するわけでもなく、風景を楽しむといった風でもなく、
ただひとり駅に向かって歩く。しかも毎日同じ時間に、同じ行動する人が
何人かいるという。





昨年、通信教育のユーキャンが団塊サラリーマンにアンケートを行った。
「あなたのサラリーマン人生を漢字ひと文字に例えてください」

すると、 「忍」 という文字と 「耐」 という文字が、回答の多いベスト3に
入っていたという。


それだけ耐え忍んだ40年前後のサラリーマン生活。
なのに退職すると、サラリーマン時代と同じ行動を繰り返すのが不思議
でもあり、半面なんとなくわかる気もしたり・・・。


これも、「何かをしたいけど、何をすればいいかわからない」といった
不安の表れなのかもしれない、なんて思っている。




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Last updated  2007.11.04 16:59:09
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