あま野球日記@大学野球

あま野球日記@大学野球

2008.02.03
XML
カテゴリ: 大定年時代
最近の言葉から。

▼人間が根源的に持っている孤独。「大家族」時代には感じずに
済んだものの、戦後は「核家族」になったことで、日本人は孤独に
悩み、その寂しさを癒してくれるものを会社に求め始めました。

終身雇用制度があった時代はよかったのですが、その企業も最近は
簡単にリストラをやってのけ、従業員は帰属意識を持てなくなりま
した。

よしんば帰属意識を持てたところで、退職後のサラリーマンの淋しさ
はどうにも癒されません。多くのリタイア組が孤独に悩んでいます。


悩まされるハメになっています。
(『「狂い」のすすめ』ひろさちや著、集英社新書)

▼横浜のドヤ街、寿地区。
250m四方に120軒の簡易宿泊所が並ぶ街。一時は全国から
日雇い労働者が集まり活況を呈していたが、いまでは彼らの高齢化
が進み、街から以前の活気は失われてしまった。

身体の自由が利かくなった、宿泊所に住む天涯孤独の男たちを
ボランティアで丹念に巡回する医師がいた。ある日、医師はひとり
の男から依頼を受ける。
「自分が死ぬ前に、むかし捨てた息子と一度でいいから会いたい」と。

その要望を叶えてあげるため、必死に息子を探し説得を繰り返す

のだけど、医師の言葉が印象的だった。

「人は死ぬ場所とか死に方とか、死の瞬間のことをよく言いますが、
そんなことはどうでもいいのです。大切なのは、むしろ死ぬまでの
過程をどう生きるているか、なのです」
(NHK『ドキュメント にっぽんの現場』)


「これまで根性でやってきたという方の中には、我慢して耐えてきた
こと自体より、耐えている自分に酔いしれている人もいます。耐えて
きた自分に対する自己愛が高く、そこに自己存在の意味みたいなもの
を与えているわけですね」

「過去に栄光の体験がある人ほど、昔はものすごい根性でやれた
のに、いま根性の『コ』の字もない。なぜ、いまは耐えられないのか。
そう自分を責める患者さんが多いです。心には限界があるのです。
頑張れなくなったとき、自分をきちんと受け入れてやることが大切
なのです」

「でも、それがなかなかできない。過去の栄光が邪魔になっているの
です。そういう患者と接した時は、私は思うときがありますよ。
『ああ、過去に栄光なんて、なければよかったのに・・・』って」

頑張っている時にも「どこかに怠け心」を持っていたほうがいいのかも
しれない。(『メンタル・トレーニング』織田淳太郎著、光文社新書)

▼三代目・古今亭志ん朝師匠。平成13年亡くなるまで健啖家だった
にも関わらず、鰻だけは決して口にしようとしなかった。姉の美津子
さんでさえも、嫌いなのかと思い込んでいたほどだが、実は違う。

芸の上達を願って、好きな鰻を断っていたのが真相だった。師匠の
死後、仏前に鰻重が供えられるようになったという。
「強次(師匠の本名)、一生懸命頑張ったんだからね。もう食べな。
おまえが本当は大好きだった鰻だよ」

四代目・三遊亭金馬師匠夫妻、4年前に金婚式を迎えた。
実は師匠、平成3年に胆のう炎を患い生死の境を彷徨った経験が
ある。手術の直前、奥さんがベッドに横たわる師匠に囁いた。

「あんた死ぬんじゃないよ、まだ借金があるんだから」
その励まし(?)が効いたのか、手術は成功。今は健康そのものだ。
(『サライ』2007年12/6号、小学館)



ぽっ 1日1クリックお願いします ぽっ
>>
人気ブログランキング






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.02.03 20:17:46
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: