全日本大学野球選手権大会、2日目(6月10日)の結果。
優勝候補の東海大が、「格下」の東海大海洋学部に敗れる波乱が起きた。
■以下、日刊スポーツより。
初出場の東海大海洋学部(東海地区)が優勝候補で兄貴分の東海大(首都)を
破った。0-1で迎えた7回、 中村一裕
内野手(4年=興誠)が逆転2ランを放ち、
ベスト8入りを決めた。
大金星を挙げた 大村晴男
監督は 「負けるもんだと思ってやってきたのでビックリ
です。考えられないことが起こりすぎます。地方(静岡)の大学でもまじめにやれば、
たまにはこういうこともあるんですね」
と驚いたようす。逆転2ランの中村は
「ホームランはリーグ戦を通じても初めて。正直、うれしいっすね」
と声を弾ませていた。
東海 1
00 000 000 =1
海洋 000 000 2
1
X =3
(東海大)高山-菅野、(東海大海洋学部)山口-奥
■いつも「負け」を覚悟して宿舎を後にする。だから東海大海洋学部(以下、海洋
学部)の選手たちが神宮球場入りする時、バスに必ず荷物を積んでいる。今日の
東海大戦もそう、昨日の1回戦も同じだった。
海洋学部が勝利を決めた瞬間、まるで優勝したかのようにグラウンドで抱き合う
選手たち。ベンチの前では大村監督と部長が目を潤ませながら抱き合い、こちら
も喜びを爆発させていた。
■先制したのは東海大だった。走者を一・二塁に置いて4番・ 近藤
がセンター前
に適時打を放ち主導権を握った。
だが、その後はチャンスを掴みながらも追加点を奪えない東海大。一方の
海洋学部は7回、やっと反撃に成功する。一死後、8番・菊池がセーフティバント
を成功させて出塁。そして、東海大・ 高山
の一塁 けん制悪送球
を誘って二塁に
進んだ。
9番・ 水口
が三振に倒れ二死後、1番・ 中村一裕
(4年、興誠高)がライト
スタンドに2点本塁打を放ち逆転した。あっけにとられたように打球の行方を
見つめるマウンド上の高山。
続く8回にも、東海大の2番手投手・ 菅野
の代わり鼻を、3番・遠藤が捕らえて
本塁打を放ち、海洋学部が勝利を決めた。
■ 「けん制悪送球」
が敗戦のキッカケを作ってしまった東海大。でも、昨年のこの
大会では「けん制悪送球」という小さなミスが東海大に味方し、準決勝で明治大に
圧勝する突破口になったことをボクは思い出した。
明治 303 000 001 = 7
東海 000 0 16
0 10X =17
6点差を追う東海大は5回裏、ようやく一死満塁のチャンスをつかんだ。
その時、明治大の先発・ 江柄子裕樹
(当時4年)が三塁に投げたけん制球が、
とんでもない悪送球に。難なく2人の走者が生還しチャンスを拡大すると、その後
の東海大は、明治大が繰り出す 岩田慎司
(当時4年、現・中日)や 野村祐輔
(当時1年)をつるべ撃ち。1イニングで計16点を奪う猛攻を見せた。
「けん制悪送球」。東海大にとって、今年は命取りになってしまった。
敗戦が決定した瞬間、東海大の 横井人輝
監督が見せた悔しいような、悲しいような、
呆れたような、何ともいえない複雑な表情が印象的だった![]()
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