夏の甲子園12日目、準々決勝・花巻東高(岩手)-明豊高(大分)戦。
(延長10回)
花巻 010 300 002 1 =7
明豊 000 012 030 0 =6
(花)菊池-猿川、(明)今宮-野口-山野-今宮
毎度毎度で申し訳ないけれど、今日も花巻東高・ 佐藤涼平
(3年)のこと。
ボクは今日の彼のプレーを見ていて、2度、涙がこぼれそうになった。
(1度目)
送りバントした佐藤涼平が一塁へ駆け込む時、ベースカバーに入った明豊高
の二塁手と接触し、脳しんとう(たぶん)を起こしたシーン。佐藤への心配で
ボクは涙がこぼれそうになった
そして、なぜ二塁手は内側に避けずに
ベースの上に突っ立っているのだろう? とボクは不思議に思った。
一死一塁で2番・佐藤涼平に打順がまわった。器用な佐藤なら何でもできる
場面だったが、ここは手堅く送りバント。
いつものように一塁に全力疾走で駆け込んだ佐藤と、ベースカバーに入った
明豊高の二塁手が交錯。佐藤は相手選手の身体に頭を激突させ脳しんとう
を起こしてしまう。倒れたまま、立ち上がることも身動きもできない佐藤。
ついには担架でグラウンドの外へ。
「佐藤は大丈夫なのか?」 心配げなどんよりした空気が漂う甲子園。
だが、そんな空気を振り払ったのは次打者・3番の河村悠真(3年)。初球を
思い切り叩いた打球は、センター前に飛ぶ決勝打に。試合中盤から「流れ」が
相手に傾きかけていたが、勝利を呼び込む一打となった。
(2度目)
その裏、少し間を置いてグラウンドに現れた佐藤涼平が笑顔でセンターの
ポジションンに駆けて行った時。スタンドからは佐藤に向けて大きな拍手が
起こり、身長155cmの佐藤がとても「大きく大きく」見えたから。
■佐藤のコメント、スポーツニッポンより。
「頭がぼーっとしてたけど、温かい歓声がすごくうれしかった。この場所で野球が
砂川と激突し、吹っ飛ばされた衝撃で地面に頭を打ちつけた。担架に運ばれての
退場。医務室で手当中に歓声が聞こえた。自分が決死の思いで二塁へ送った
柏葉が川村主将の中前打で生還したのだ。頭部打撲との診断を下した医師に
「出たい」
と直訴。医務室を飛び出すと、10回裏をしっかりと守り抜いた。
■菊池がいなくても勝った。岩手県勢90年ぶりの4強。花巻東の夏はまだ終わらない。
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