あめりの小部屋

急性・回復期実習~老年~


まだ、実習自体にもそんなに慣れていないから、グループメンバー全員緊張しまくりだったような気がする。。。

混合外科病棟ということでopeを受ける患者様が沢山いらっしゃいました。
opeと言っても腹部手術などの患者様は外科病棟に入院になるので、ここは比較的簡単なopeを受ける患者様が多かったように思います。

白内障・痔・前立腺肥大・耳鼻科疾患などなど。
急性期ということもあるし、病院自体が在院日数をできるだけ短くしよう!という感じだったのでたいがいの方は1週間位で退院していかれていました。

しかし、この在院日数の短さ・ope後の経過が早い、という事で実習がハードになる、という事にまだこの時点では全く気づいていなかったのでした。
受け持ちさんが決まって早速情報収集。
私の受け持ちさんは77歳女性 傷病名は脱肛で、ope目的での入院でした。
初めての急性期実習ということでopeの事も調べなくっちゃ、と。
ope前日に入院し、翌日にはもうopeという事もあって、患者様はかなり緊張している様子。
明日はope前準備、ope出し、ope室への申し送り見学、帰室まで一連で見させていただいて・・・と頭の中で流れを予想して・・・
すると学校の先生が、「脱肛のopeって短時間(→それも何とope時間は20分位なんだそうです、熟練した先生だと)で終わるから急性期は数時間、もう翌日には回復期ってなわけ。どんどんアセスメントやっていかないと間に合わないからね~。明日までには術前のアセスメント提出してね!」と。

術前を明日まで・・・ですと!??(T◇T)
アセスメント項目・・・ヘンダーソンの14項目あるんですけど・・・記録用紙B4サイズなんですが。。。あれを1日でやってこいと?
「え・・・14項目全部ですか・・・?」

「何言ってんの!当たり前でしょー。やらないとどんどん溜まってくよ。明日opeな んだから明日にはもう急性期入って、すぐ回復期なんだからね!」
「脱肛のopeの事も勉強してきてよー。体位のこととか麻酔の種類とか効き方とか。
 ope後の観察点とか。」

「あ・・・ですよね・・・はい・・・」
ぜっっっっっっったいに無理だろー、と心の中で叫びました。。。。
グループメンバーもそれぞれ白内障や、痔核の方など受け持ってて同じことを先生に言われてかなり沈んでました。

実習は4時半で終了。それから一旦学校に戻って図書室へ。脱肛のopeについての文献をコピーしまくり、家まで全速力で帰って・・・。
14枚の記録用紙にゲンナリしつつもやらなきゃ実習させてもらえない、という恐怖感だけがつのってひたすら鉛筆を走らせる走らせる。
1コ上の先輩方はアセスメント記録が間に合わなかったが為に、病棟の方からこんなんじゃ実習させられないから帰りなさい、と言われた前歴が。

やばい、とりあえず埋めなきゃ、という一心でアセスメントを書きなぐる。
結局この日は一睡もできず朝まで完徹。でも何とか終わらせた!

家出て、何だか歩いていても視点が定まらない、まっすぐ歩けない。
自分でも、おい、これはかなりやばいんじゃないだろうか・・・という状態で病院着。グループメンバーの中で2人電車通学のコがいたけど、1人はめちゃくちゃ遠く、千葉の海の方から通ってきているコ。なんとそのコはまだ朝日が昇る前に家を出て、ファミレスで始発が出るまで記録やっていたらしく、ただでさえ色白な彼女の顔色は白いのを通り越して透明ですか?ってな位になっていて・・・
でも皆、顔色相当悪く、クマがこれでもかーっという位に出てました。

先生に何とか提出でき、病棟からも帰れとは言われずひとまずホッと一安心・・・
する暇もなく術直後・急性期・回復期・退院指導のパンフ作りが待っていて。
1週間、平均睡眠時間は2~3時間。
しかも患者様は1週間で退院だから、2週目はまた新しい患者様を受け持つわけで。
またその記録に追われ、追われ・・・・・・

こんな生活もういやだーと何度思ったことか。
ごはん食べる時間があれば寝たいって感じだったもので、食事は昼に病院の食堂で食べる定食くらいしかまともに食べておらず、家ではほとんど食べ物食べれませんでした。寝たいってだけじゃなくて、もう精神的に色々へこんでしまう事が毎日で食べ物も喉を通らず・・・という状態。

この2週間の実習で4kg一気にやせて(やつれて)しまいました。
そして書き上げた記録のファイルの厚さは18cm。パンパンすぎて留め金がとまらないくらいの膨大な量に。

超・急性回復期の実習・・・もうこれで終わりだ~
こんな書きまくったのは人生初めて。そしてこんなに食べなかった・寝なかった2週間も初めて。
初めてづくし、でももうこんな体験は1度でいい・・・勘弁してくださいという感じでした。



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