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2005.08.01

監督：ペドロ・アルモドバル

　　　ロレス・レオン、フランシスコ・ラバル
1990年、スペイン

精神病院を出たばかりのリッキー(アントニオ・バンデラス)は、以前一夜を共にしたポルノ女優マリーナ(ビクトリア・アブリル)と結婚する事を一方的に決め、マリーナのアパートへ訪れる。いきなり部屋に入り込み結婚すると言われ、マリーナは逃げようとするがベッドに縛り付けられてしまう。

なんとも微笑ましい映画でした。住居を得るため精神病院に入院していたリッキーも、そろそろまともな生活をしようと決めて、結婚相手までも勝手に決めてしまう強引さも、アントニオ・バンデラスの魅力で許されてしまいます。マリーナに結婚しないと言われ泣くところもいじらしい。他の人なら気持ちの悪いストーカーと思ってしまうところですけどね。倒錯した人間関係を軽～く観せてしまうところが面白いです。アントニオ・バンデラスの“めぢから”は、狂気と情熱が紙一重って感じで素敵です。