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今日のテーマは「生きる」ということについて。
「生きる」ということを皆さんはどうとらえていますか?
「生きる」というと、物理的に肉体を生かしていることを指すように
思うことが多いようですが、ここでいう「生きる」とは、ご飯を食べ、
肉体を保たせるための「生命」のことではありません。
もちろん、厳密にいえば、生命とは、永遠に続くものですから、
肉体のみの生命とは、私たちが考える一瞬の状態にすぎないのですが、
それはまた別のテーマの時に語るとして。
「生きる」とは、ただ私たちが肉体を生かすために、仕事をするとか、
勉強するとか、そう言った類のことではありません。
現在、日本で最も、問題になっているのは、何だと思いますか?
未曾有の不況でしょうか?
仕事がなくなって、大変になっていること?
多くの人が、様々な困難に巻き込まれていることでしょうか?
私は、そうは思いません。
不況も、いまの困難も、目を開けていれば、誰にでも気付くような
事だったではないでしょうか?
前を見据えているならば、今のこの現状が見えなかったはずはないのです。
もしあなたが、この不況のあおりを受けて困っていたとしたら、
これまでのあなたの生き方を見直すチャンスがきているのです。
目の前しか見えていない生き方。
目の前においしい魚があったら、全部獲り切ってしまうやり方。
後先考えず、すべてを使いきってしまうやり方。
少なくとも、この日本で全く学歴のない人はほとんどいないはずです。
むしろ、どの国よりも、高い教育を受けてきたはずの私たちは、
しかし、どの国の人よりもロボットのように、自分の意思ではないところで、
動く癖をもっています。
それはこれまでの日本の教育の在り方に、問題があったのかも知れませんが、
日本人は、何かが流行ると、そちらへ皆流れてしまい、逆に廃れると、
誰も見向きもしないということは、多く人の知るところでしょう。
その行動の根源にあるものは、私たちは、
他者の認定をより多く求めている、という一点にあります。
他者が認めることによって、自分もその流れの中にあれば安心、
といった思いが、皆さんの中にあることにまず、気づいて頂きたいと思います。
誰かが「あれがカッコイイ」と言ったとして、その仲間がたくさんいれば、
それだけで流行りは、つくりだすことができてしまいます。
と、言うことは、その逆もまたしかり、なのです。
今の私たちにはそもそも自分の価値観を持つゆとりも時間も
ありません。
子供の頃から追い立てられ、勉強し続け、そのまま大人になった私たちには、
独自のものの考え方を構築する暇がなかったのです。
それを教える大人たちにも、自分のものの考え方は、ほとんど存在していない
のが現状です。
以前はよく「近頃の若い者は・・」と顔をしかめる年配者の方がたくさんいましたが、
最近では、年配の人たちの方が、問題を起こしていることもよくあります。
近頃、警察には、さまざまな電話がかかるそうです。
「自分は旅行に出るから、代わりに犬の散歩をしてくれ。」とか、
「薬が切れたから薬を買って来てくれ。」
果ては「トイレットほペーパーがなくなったから買ってきてほしい」
というものまで。
救急車をタクシー代わりに使う人がいることにも驚きましたが、
これはもう価値観の崩壊というより、人をロボットして考えているとしか
思えないような行動です。
人を思いやる世界からは、こんなセリフは決して出てこないでしょう。
自分を大切にしている人からは、そもそも、こんな考えは出てこないでしょう。
それはなぜだと思いますか?
人間とは、どのように考えたいたとしても、自分と他者を実は同等に
扱うものだからです。
この意味がおわかりいただけるでしょうか?
あなたが自分に対し、本当に尊敬の念と、大切に思う気持ちがあったら、
人に対して、敬意を払うでしょう。
人をないがしろにする行動は、決して起こさないでしょう。
自分という存在の大切さに気付くなら、人の大切さを知るからです。
私たちの根本には、皆さんが気づいているといないとにかかわらず、
同じもの、という根本的な意識が自動的に働きます。
これは、私たちがどのように考えようと、関係なく、もともと私たちの根本に
存在するものなのです。
これを変えることはできません。
なぜなら、私たちは、根が一つの巨大な木の幹であり、枝であり、
葉であるからです。
根本が一つであるために、私たち自身の他人に対するものの
見方が、自分に対するものの見方なのだと知っていてください。
あなたが他者を召使いのように扱うなら、あなたもあなた自身をそのように
扱っていいと、自分に言い聞かせているようなものです。
人に対し、自分がどのような態度をとり、どのように思っているかを
しっかりと認識してください。
その思いがあなたがあなた自身に無意識に感じていることに
他ならないのです。
続きはまた次回。
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