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この8日のことですが....
のんびりと車を走らせていると、窓の外からなにやら鳴き声が聞こえます。
恐る恐る目をやった先には道端で鳴いているいかにも頼りなげなチビにゃんがいました。
あわててUターンして草むらに隠れたところを捕獲。
車内にぽいっと入れて自宅に戻ることにします。
はぁ~ 保護しちゃったと言おうか拾っちゃったと言おうか.....
見つけてしまったからには抱き上げるしかない。
そうしなければ、この先ずぅ~うっと思い出して悔やむのがわかりきっていますもん。
そういえばトイレの砂がなかったなあ。
途中のスーパーに寄り道して購入を済ませました。
これが間違いの元になるとは。
自宅到着してからチビッコを降ろそうとしたのですが、どこに隠れているのか見当たらないのです。
車内の荷物をひとつひとつ家の中に運び込んでチェックしてもどこにもいません。
チビにゃんが消えた?そんなばかな。
さんざん探した挙句に、スーパーでの買い物の際に逃げ出したとしか考えられませんでした。
ドアのトコには姿のないのを確認してから開け閉めをしたはずなんだけどなあ。
スーパーの駐車場に飛び帰って探し回りましたが見つかりません。
どこに行っちゃったんだろう、おばかさんってば出ておいで。
.......ああ、ばかはわたしだ。
何十年もの間、何匹もの猫と付き合ってきたというのにあまりにも無用心すぎる。
なにかの袋に押し込めておくべきだった。
せっかく保護したのに可哀相なことをしてしまった。
その日はあきらめきれずに何回かスーパーの駐車場や近所に行って探しまわりました。
翌日の朝。
スーパーの駐車場近辺を探してから(.....やっぱりいない)所用のため実家に向かう途中に
なんと、猫の鳴き声がするのです。ふた声、み声。
あんまりチビにゃんのことばかり考えているから幻聴か?と思ったほどです。
.....いや、確かに聞こえた。待ってなさい、すぐに車から出してあげるからね。
あわただしく用事を済ませて自動車修理工場に急行。
「どこかに猫がいるんです、助け出してください。」
車検で毎回お世話になっているお兄さんが、目をまんまるにして話を聞いてから探してくれました。
助手席の足元にいたんだから、と最後にダッシュボードを取り外して奥を探る。
しばらくしてにこにこしながら
「いました。」
そう言ったときは探し始めてから20~30分も経過していました。
そうっと見上げると薄茶色の毛が見えます。
よくもまあ、こんな狭いところに入り込んで。それで一晩中ここに居たんだ、鳴きもせずに。
今回鳴かなかったら日干しになっていたよ、こら、出ておいで。
いくら手を伸ばしても、恐がってさらに奥へ上へと逃げるばかりです。
そんな狭いトコまで入ってしまったら、手が届かないじゃない。
「猫が隠れてるって?エアーをかければ上に出てくるかもしれんぞ。」
何をやってるのかと覗きにきた工場のおじちゃんの助言に従って、お兄さんがエアーの用意。
ボンネットに付いている枠をはずして、ここから出てくるのを捕まえられるように待ちます。
エアーって、つまりホースから水の代わりに空気が出る器械です。
スイッチを入れると、もうもうと舞い上がるホコリで辺りが霞むほどでした。
大気汚染の中国だってここまですごくはあるまいに。
息ができないほどのホコリのなかに薄茶色のモノがちらりと見えて、それこそ必死でつかんでひきずり出しましたとも。
ここで逃してなるものか。
しかし.......
手の中にようやく捕らえたチビにゃんの、世にもバッチィこと。
ただでさえ薄汚れていたコが全身ホコリにまみれて、もう笑っちゃうしかありませんでした。
やれやれ、ようやく笑うことができましたよ。

車内助手席のダッシュボードの奥を通って、はずしたここの枠から出てきたところを捕まえる
我が家の先住猫はただいま一匹だけ。
が、チビにゃんのド迫力に恐れをなして近づきません。
まあ、そのうちにはなんとか仲良くなるでしょうと様子を見ています。
「トビ」は昨年の1月に虹の橋を渡っていってしまいました。
18年前に旅行先の黄金崎から連れ帰ってきたコです。
左目が白濁していたので、この目はよく見えていなかったのではないかと思います。
今回保護したコも、ちょっぴりですが右目が不自然なような気がします。
同じような模様といい目のことといい、主人は
「このコはトビの生まれ変わりだ。」
と言っています。
虹の橋を渡ったコ
それに5月8日は主人の誕生日、この日に我が家に来たということは
(実際にいたのは車の中であって、家の中には入ってなかったんですけど.....)
「来るべくして来た猫」ということなのかなあ。
名前はごく平凡に「みぃ」と。ひたすら活発な、お嬢です。
10年ぶりにきたチビにゃんに皆が振り回されています。
そのうちそれなりのリズムができるとは思いますが、今は少々寝不足気味の軟弱な人間たちです。
チビにゃん、みぃ