バルテュスというのは 絵が好きな方なら
ご存知でしょう。フランスの画家です。
タブロオというのは フランス語で絵、絵画のこと。
「あの無力な神さまたちすら」
S.K氏は 私も同じですが 特定の宗教を信仰しておりませんでした。
人間の生死。
医学は進歩し、昔なら 死病と言われた病気にかかっても
薬や手術によって 延命措置をとられるようになってきている。
それでも やはり、死から 逃れることが出来ない。
「意味のかわりに流れる血液の笛で」
凄まじいと 思うのです。
人間は 「意味」を求める。
何故に自分が生きているのか、自分の存在に意味があるのだろうかと。
小さな子供は、自分のレーゾンデートルなど 考えずに
世の中の 不条理を ただ感じ、生きることに 徹底的に執着するのかもしれない。
「夢を生きる時間を持ち
闇が光をとじこめるやりかたを学ぶだろう」
夢を生きる時間。。。成人するまで生きられないと 宣告された S.K氏。
夢は 夢。夜、眠りの中で、疲れを休め、新しい朝を迎える希望でしょうか?
闇が光をとじこめるやりかた・・・
私は、光があるからこそ、影が出来るのだろうと思う。
闇は 夜の夢なのでしょうか?
そして・・・
「愛とよぶべきか
にくしみとよぶのが正しいのか」
S.K氏の 他人に対する優しい眼を感じます。
自分に厳しく 過ちを犯す人間にも、温かいまなざしを向ける。
併し、そこに アンビバレントな心理を 私は感じてしまうのです。