「ありがとう」と言われるまでずっと。
「おはようございます」
そう言ったらびっくりされて無視された。
職場(デパート)の別の売り場で働く人に挨拶すると決まってこんな感じ。
接客なんかしてる癖に、みんな案外人見知りなのか人嫌いなのか??
同じ制服を着ている人たちなのになんだか気分が悪い。
私も無視されるのももう辛いし、馬鹿馬鹿しいので、
見知らぬ人に挨拶するのはもう止めにした。
その代わり、エレベーターのボタンを押し続ける事にしたのだ。
仕事が終わって従業員用のエレベーターに乗り込む。
みんな上がりが一緒なので、エレベーターは恐ろしいほど混雑する。
荷を積む大きなエレベーターに乗った人、人、ひと。
50人以上が乗ったエレベーターで、
私は決まってボタンを押す位置につく。
そこで開閉係を勝手に買って出るのだ。
50人以上が降りるのには相当時間が掛かる。
一階では荷物検査があるし、タイムカードをスラッシュしなければならないし、
すっごくすっごく混雑する。
できるなら私も真っ先に降りて手早く検査を済ませて外に出たい。
しかし私はボタンを押す。「開」のボタンを押し続ける。
そして何人の人に、「すみません」とか「ありがとう」と言われるのか。
ここが世知辛い職場なのかどうか、人情なんて何にもない職場なのかどうか。
そしてこの数週間押し続けて、「すみません」「ありがとう」と言ってくれた人の数、三人。
単純計算して、500人以上の人の為にエレベーターのボタンを押し続けてたったの3人。
ああ、結局「ありがとう」なんて、
商品を買ったお客様だけに使う言葉なのだろうか・・・。
悲しくなって、ふとみんなが降りたがらんとしたエレベーターを眺めて気づいてしまった。
「開延長」のボタンが下についていたことに・・・!!
そう。このボタンさえ押しておけば、
私が開くボタンを押さなくたって、開きっ放しになっていたのか!!
よく考えたらこのエレベーター「荷を積む為のエレベーター」なのだ。
開延長くらい付いていて当然だろうさ。
・・・恥ずかしくて明日からエレベーターに乗るのがいやになった。
そんなこんなで頭以外は元気です・・・。
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