事の発端は友人が参加したという結婚式の二次会。
ビンゴゲームに当たって一言、とコメントを求められた私の友人は、
「ただ今彼氏大募集中です」とマイクで絶叫したそうだ。
「それなら合コンしませんか?」と寄ってきたその男、
その男こそ私が忘れられない男となったのだ。
大手電気会社勤務、係長。
・・・そんな事知った事か。
私はその男が大嫌いだと思った。
出逢った瞬間、一瞬でそう思った。
合コンの日、
私の席は彼の隣だった。
彼は大して凄くもない学歴を鼻に掛けたイヤミな男だった。
そして仕事自慢も凄かった。
私は自分の職場を聞かれたので答えると、「所詮○○(百貨店)だろ?」ってなんて失礼!
それどころか「お前、本当に働いてるのかよ」ってお前にお前って言われる筋合いないよ、な態度。
自分の連れてきた男性たちの悪口も酷いし、
その男性たちにも威張ってお山の大将さながら。
「もう一軒行こう」と言われたので女子全員で断ると、
「どうすんだよ!女の子達帰っちゃうだろ?」と別の男を何故か責めている。
お前が幹事だろうが、なんて小さいヤツなんだと一同呆れ顔。
一番許せなかったのは突っ込みの肘鉄だった。
妙に何かに付けて触ってくるのだが、肘で私の腕を思い切り殴るのだ(突っ込みのつもりらしい、最低)。
そんな彼が狙っているのは、最初に二次会で声を掛けた私の友人だった。
その友人は大手の劇団で役者をやっているのだが、
誘いもしないのに彼は勝手にネットで検索して本番に乗り込んで来たそうだ。
ご丁寧に本番前に差し入れまでしてくれちゃって(普通差し入れは後なんだけど)。
更には彼女の実家がお惣菜屋なのを聞きつけると、
勝手に店を探して行っちゃったらしい。
彼女は彼女なりに「嫌い」オーラを出しているのだが、
プライド満載の彼は全くもって気付かない。
そして彼からのメールが最低。
顔文字だらけなのだ。
そして「またネ(^_^)/~」「よろしくネ」など語尾が片仮名!
ぎゃおおおお。
寒い、寒いっすよ!
そんな彼に我慢の限界だった合コン女衆4名にて、
昨日「飲みなおしの会」とばかりに集合し彼への不満で盛り上がった。
それは四時間以上に上った。
そんな中ではあるが、
私はその合コンで知り合った男性とメールのやり取りを続け、
来週は2人で鎌倉に行く約束をしている。
もう1人の人も別の人から誘われている。
しかし互いに口を揃えて一言。
「メールはしてるんだけどどんな人だか忘れちゃったんだよね・・・」
私もそうだ。
もう既に顔すら覚えていない。
そして互いにもう一言。
「どうしてもあいつの顔しか出てこないのよね!」
その大嫌いな男の顔だけが妙に頭を過ぎるのだ。
彼のイヤミな八重歯とか、カラーコンタクトをしたインチキ臭い眼とか、
話し方から香水の匂いから、何もかも忘れられない。
好かれている私の友人も泣きながら、
「もう消えてくれ~」とお祈りを捧げていた。
そんな彼への不満で4時間盛り上がった私たちは、
帰路、駅へ向かう道すがら、
「あー、今日はやっとあいつの事が言えてすっきりした。デトックス(毒素排泄)だー」
と毒だしを終えて足取りも軽やかにお別れをしたのであった。
それにしても鎌倉は断ろうかと、今物凄く悩んでいる。
だってあんなヤツの友人なんだもの・・・。
凍りつくハーブティー May 9, 2006 コメント(6)
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