激しい腹痛のため、会社を早退させて貰う。
帰路途中訳がわからなくなり、取り敢えずタクシーで帰る。
夜九時、嘔吐が止まらない。水も飲めず苦しい。
何度か盲腸炎になった事があったので、
盲腸炎を疑った母が救急病院へ電話した。
超大手電機会社の名前がついた大きな病院である。
以前やはり盲腸炎になったときに、
近所のお医者さんに紹介状を書いて貰い出向いたのがこの病院。
「○○の社員の方ですか?」と受付で聞かれ違うと答えると、
なんと腹痛で七転八倒しているというのに七時間待たされやっと採血の順番がきたといういわくつきの病院。
おかげさまでその間に炎症止めの薬が効いてしまい治ったという何とも有難い結果になったのであった。
「もしもし」
動転した母が守衛さんにヘンな事を言っている。
「さっき電話した○○と言いますが・・・」
電話なんぞしていない。
確かに私の親戚が先に「今日内科医の当番の方はいますか?」とは確認してはいたが予約した訳でも名前を言った訳でもないのだ。
守衛さんと母とがちぐはぐな会話を繰り返しているのは一目瞭然。
どうでもいいから早くしてと思い、電話を代わる。
「あの、もしもし本人ですけど・・・」
「さっき電話してないよね?そんな名前聞いてないもの」
しきりに電話してないかどうか確認する守衛さん。
「いえ、先ほど親戚の者が内科の先生がいるかどうかだけ確認したそうなんで、名前とかは言ってないと思います」
「え、電話したんですか?してないんですか?どっちなんですか?」
「いや、だから・・・」
もう何もかもどうでもいいから早くしてくれと思い、面倒なので、
「してません」と言ってしまった。
「ですよね、私そんな電話受けてないもの。電話してないですよね。先ほどの人(うちの母)がしたっていうからさ」
だから何だって言うんだ!キレそうになるのを必死で抑える。
「で、今どこが悪いの?」
守衛に説明。すると内科の先生に繋ぐという。
「もしもし」
電話を代わった内科医は若い男の先生だった。
症状を聞かれたのでまた答える。
以前に盲腸炎になった事なども伝える。
「右のお腹が痛みますか?」
「右も痛いのですが、痛みが移行するような感じで全体が痛みます」
内科医は診断を下した。「風邪でしょう」と。
風邪でも何でもいいのだが、この嘔吐と激しい腹痛だけどうにかならんものなのかと思ったが。
「もっと重症の患者さんがこれから来ると思うので、来るのは勝手だけど診れないですよ」
「明日の朝、11時まで外来やっていますから来たら診ることはできますよ」
この二つの言葉に完全にキレた私は、
「はーい、わかりました、もう結構ですー、どうもーお忙しいところ申し訳ありませんでしたー、失礼しまーす」
と大工の兄ちゃんのような口調で電話を切ってしまった。
夜中、ますます酷くなる腹痛に転げ回りながら、
「別の病院に電話する?」と聞いた母にも、
「どうせ風邪ですから、どこも診てくれないから」
と先ほどの怒りをバネにして朝が来るのをひたすら待った。
翌朝、掛かり付けの病院に行くと、
インフルエンザが胃腸に入り込んでしまったらしいとの事で薬を貰った。
むむう。あの医者め。
悔しいけど当たっているじゃないか。
これでもっと大きい病気だったら得意満面で入院してやろうかと思ったのに、
いいえその時は絶対あの病院だけは入院してやるもんか(縁起でもないが)。
***
という訳で会社から治るまで出てくるなと言われ四連休中。
怒りをバネに完治目指して頑張っています☆
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