飾り戸棚



 こんな夢を見た。

 一人旅。偶然に入った古びた民宿。
案内された和室は最初から何か違和感があった。

荷物を置いて、部屋を見回した。
床の間の横。ちょうど腰あたりの位置に、高さ20センチくらいの飾り戸棚があった。

 某かの存在をそこから感じたように思った。
思い切って、戸棚を開けると…。

 中にいたものと目が合った。
白装束で、乱れた白髪の老婆が、こちらを向いて収まっていた。

        <終>

 数年前、何かメディアで恐怖話を耳にしました。
その時に耳にした話の一つで、どうしても頭から離れなかったものです。
話を聞いただけなんですけど、頭の中ではリアルな映像として(想像で)
刻み込まれてしまいました。
今だに旅館に行くと飾り戸棚が開けられないσ(^^)です。

 いかがでしょうか?



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