Happiness

Happiness

PR

×

Profile

あおニャン

あおニャン

Calendar

Favorite Blog

マメ夫とズボラ嫁 yukiti.tさん
ももの足跡日記 ももいろひこうきさん
うさぎの不養生日記 うさぎ1455☆さん
まあ…のほほんと。 夕凪いざなさん
はあと・めもりいず MAKInyanさん
Life is journey. micky-momoさん
ordinary miracle day kayokorinさん
MaxE1のつぶやき MaxE1さん
HappyBerry しあわ… ハッピーベリー320さん
THANKS A … かず1011さん

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

8メッシュの篩@ 新作も、楽しく読めました~ 最新作「史上最強大臣」が出ましたね。 「…
まどか@ いろんな絆を今後は描いていきそう 絆・・・ちょっと食傷気味の単語ではあり…
あおニャン @ Re[1]:「舟を編む」三浦しをん(02/29) かず1011さん 評判いいですよね、この作…
2007.11.30
XML
カテゴリ: 読書・た行


その直後、優希が固く口を閉ざす「過去」を探ろうとする弟の動きと周囲に起きた殺人事件の捜査によって、彼女の平穏な日々は終わりを告げた。
しかし、まだそれは最後の審判への序章に過ぎなかった。

お薦め度 ★★★★★

書店の文庫売り場で一際目を惹く『永遠の仔』読みました!
文庫だと全五巻なんですよねー! 凄い超大作!!
1999年「このミス」一位の作品なんですね~。
ちなみに二位はあの「 白夜行 」ですよ!
これは自然と期待が大きくなります~★

メインテーマは「親による児童虐待」。
…この地点で凄い暗い気持ちになってしまいましたが、
とくかく「お勧めだ!」という声が多いので、踏ん張り、頑張って読みました。


凄い内容的に「濃い」作品に仕上がってました!
天童さんの作品を読んだのは初めてなので、その力量に圧倒されまくり!!
重たいテーマなので、ミステリー仕立てに成ってなければ読了が難しかったなぁ。

双海小児総合病院、第八病棟(別名・動物園)入院中の三人の子供たちの物語です。
複雑な家庭環境のため、心・身体に傷を負い、しかし、子供では、何も出来ない。
入院中の子供たち。様々なタイプの子供たちが入院してて、辛いです。
その中には。虐待されながらも、母親に甘える子供の心理が描かれ、
なんとも神妙な面持ちになります。

三人の主人公たち。
この三人。男二人に女一人…当然、恋愛事情が芽生えてもおかしくない!
物語は「小六。双海病院入院中」と「成長して大人になった17年後」の二つの時代を

とうとう一つに繋がってて「作者の文章の組み方が上手いなぁ~」と感心しました。

優希 は、看護婦。老人相手の介護に勤しんでるんですよね…。
痴呆症の患者さんたちの様子は、まさに「子供」!!
優希は、その「よきお母さん」的な立場のようです。

家族は。母親一人でも、子供たちを立派な大人に成長させ、一見幸せそう。

「弟だけには幸せになってほしい」という優希の自虐的な行為を不審がってるし。
この姉弟って似てますよね…お互いに優しすぎです!
もっと自らを。自分自身の事も大事にしてほしかったと思います。


笙一郎 。彼は17年後、弁護士となって優希の前に現れます。
かつて男の元に走り、自らを育児放棄して出て行った母・まり子と共に。
子供ほったらかしの女だったんだから、今更、アルツハイマーになったからと
引き取る必要ないだろうに…。
母の愛情に飢えてたはず。(いつかは詫びてくれると信じていたのでしょうか?)
息子である自分を「お父ちゃん」と呼ぶ母・まり子に何を感じてたんだろう?

若かりし、まり子さんは本当に嫌な女です!!
でも、アルツハイマーを発病した今。看病に訪れる笙一郎とまり子の関係が
何だか「人も羨ましがる素敵な親子関係」に見えてくるのは何故だろう??

そして印象に残ったのが笙一郎が子供の頃の、まり子との指きりシーン。
十七年後にリンクしてて、ある意味「最重要なシーン」ですね。
あの不条理とも思える約束が、ずっと守られ続ける事になるとは…
当時の母・まり子さんには、信じられない事じゃないかな…。


17年後、刑事となってた 梁平 。再会した優希・笙一郎と敵対する立場に。
これだけでも読者に嫌われる立場になってしまってますが…。
恋仲である奈緒子が妊娠したと判った途端、あの態度はどうでしょう?
自らが親の虐待に遭った。そのトラウマで「自らが、子供を持つ親になる
事が想像できないし、出来ない」と考えてるのは分からなくは無いけど。

でも!! 
奈緒子はもう妊娠してしまってるんだから、今更どうする事も出来ない
じゃないですか!!訳も言わず「生むのは許さない!」って酷い…。
もうこの段階で、世の女性読者を敵に回しましたよ、梁平は。

幼少期の辛いトラウマに関して。
きちんと話せば、奈緒子は理解できる女性だと思うんだけどね。
梁平がもっと早く奈緒子の元サヤに戻ってくれてたら…残念です。

この物語の「BEST」なハッピーエンドは。
優希と笙一郎、梁平と奈緒子が添い遂げる事だったでしょうね。
でも、誰も彼もが「人に優しすぎたため」自虐的、悲劇的な終結です…。



そんな中、ちょっと救いがあったのは、梁平の善人な養父母。
幼かった梁平は、本当は実の両親が迎えに来るのを望んでいて、
叔父夫婦との、幼児縁組を心の中では疎ましく思っていたけど。
大人になった梁平が感謝の意味を込め、養父母に「(血縁関係は無いけど)
私は貴方達に似たかった。憧れていたんです」という言葉にジ~ン。

刑事という、家系がらみでは本来、難しいであろう職業に就けたのも
この善人であった養父母のおかげなんでしょうね…。
良い人に巡り合え良かったね、ジラフ。
でも、だったら何で、奈緒子にはあそこまで惨い仕打ちになったんだろう?

あと。優希の病棟の入院患者である岸川夫妻。
あんなに上品な岸川夫人に、そんな衝撃的な過去があったとは!!
(病気に関して以外)今、あんなに充実した幸せを満喫してる風なのに、ねぇ?
そんな夫人は、今後の優希がお手本とすべき女性になるんじゃないかな?
優希も「幸せになっても良いんだよ」と。

いろんな親子の関係を考えさせられる、いいお話でした。
でも、でもでも!! 


一度だけでも。優希と笙一郎、結ばせてあげたかったです!!

この世に未練が残ってしまうからかな、モウル。(涙)


(主な登場人物)


久坂優希  29歳。多摩桜病院老年科病棟、主任補。
久坂聡志  25歳。優希の弟。笙一郎の「長瀬法律事務所」勤務。
久坂志保  54歳。優希の母。夫死後、一人で二人の子供を育てる。
久坂雄作  優希の父。17年前、転落事故で死亡。

長瀬笙一郎  30歳。「長瀬法律事務所」をひらく。(別名・モウル)
長瀬まり子  56歳。笙一郎の母。アルツハイマー発症、優希の病棟に入院。
真木広美  「長瀬法律事務所」のバイト生。笙一郎に好意を抱く。

有沢梁平  29歳。神奈川県警捜査一課、巡査部長。(別名・ジラフ)
早川奈緒子  32歳。亡父は刑事。料理屋「なお」を経営。梁平と親密な仲。
伊島宗介  40代後半。神奈川県警捜査一課警部補。梁平のよき上司。
有沢夫妻  親に捨てられた遠縁にあたる梁平を養子縁組した。

内田  多摩桜病院、老年科病棟婦長。
岸川夫人  老年科入院患者。上品な雰囲気。一見不釣合いな夫がいる。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.11.30 13:18:24
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: