安静生活について


受精卵をお腹に戻したあとは、安静生活を実施しなければなりません。
安静のしかたについては、説明会でも詳しく教えてくれました。

☆☆☆ なぜ、安静をするのか? ☆☆☆

先生の説によると日常生活をしていると妊娠しているのに
気づかずに自然流産している隠れ妊娠があるということでした。
妊娠の極初期にわかるホルモン検査では、陽性なのに
通常の生理、あるいは少し遅れて生理がきてそのまま
気が付かないような妊娠なのだそうです。
自然妊娠する場合は、動いても大丈夫な妊娠で
この隠れ妊娠は、安静にすることで妊娠を継続できるものなのだそうです。
気になるのは、奇形率なのですが安静にして保たれる妊娠でも
奇形率は、通常の妊娠と変わりは、ないそうです。
確かに私も高温期が続いて生理が遅れてきたことが
何度かありましたが、あの時、実は妊娠していたのかなぁと
思ってしまいました。

☆☆☆ 安静生活の方法 ☆☆☆

あくまで24時間寝てる、ひたすら寝てるです。
ソファーで横になってとか、上半身起きては、×!
顔を洗う、シャワーも×!
食事も寝たまま食べる。飲み物も寝たまま飲む!
仰向けのままで左右横向きになるのは、OK。
唯一、起きていいのは、トイレだけ。
腹筋を使わないように起きる時も手を使って
状態をゆっくり起こし,歩き方もすり足でスピードも
ゆっくりゆっくり。
いつもドタバタ、ドタバタ過ごしてきた私には
考えられないような生活です。
説明会でも多くのご夫婦からざわめきが聞こえました。

『仕事をしているのですが?』という質問が当然ありました。
先生は、採卵して12日目、受精卵を戻して10日目には
採血で妊娠がわかるのでそれまでは、何とか仕事を休んで
安静を保ち、それ以降の安静に関しては、先生も最大限協力
(診断書を出す等)してくれるとのことでした。
でも多くの方がここまでくると仕事を辞めるとも話していました。
私の知人で先輩、双子のママさんもやはりこの時点で
仕事を全てキャンセルし、治療に専念したそうです。
『徹底的安静!』『努力!』こんな言葉を説明会を聞きながら
メモりました。
仕事をしている女性にとっては、かなり大変なことだと思います。
私は、派遣社員で勤めていましたが
私の性格からも仕事をしながら治療をすると
仕事と治療そのどちらも中途半端でストレスためそうなので
覚悟をきめて治療に専念することにしました。

☆☆☆ 安静生活のスタート ☆☆☆

受精卵をお腹に戻した時から、安静生活は、スタートです。
ET終了したのは、午前11時ごろでクリニックの内診台から
ベットに移るとまずはうつぶせに寝ました。
イメージとしては、子宮の奥にちゃんと卵ちゃんが
くっ付け~っといった感じでしょうか。
そのままの姿勢で3時間、ベットで休みます。
うつぶせするのは、最初の3時間だけでよいとのこと。
だんなもベッドの側に座ってマンガ読んでいました。(^_^;)
『できるなら3時間トイレは、がまんしてね!』と
看護師さんに言われ動かないようになるべくじーっとしていました。
お昼におにぎりを持参していたのでうつぶせのまま
もぐもぐしっかり食べました。
2時間半くらいたつと、なんとなくトイレに行きたくなったのですが
ひたすら我慢。
3時間たって看護師さんが
「起きてみましょうか。」と来てくれました。
起きる時も手を使って、腹筋は使わないようにします。
スリッパをはいて歩こうとすると
もっとゆっくり歩くように指示されました。
我慢したトイレをすませて、着替えをして帰宅することに。
クリニックを後にするとき看護師さんが
「神様が見てるから、ずるしちゃダメよ!(~_~)」と言ってました。
「はい!がんばります!」
車のなかでも後部座席に横になってあくまで仰向けで移動しました。
自宅につくといよいよ寝たきり生活がはじまります。

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