洗濯日和

洗濯日和

その5

じょうろ 赤永遠に このまま 時が止まればいいのに・・・

鉢花  千寿の みやこ

  鶴は雅楽を愛でる
  古都を偲びつつ 
  琴の音を聴き
  遥かなる山々を渡る 

  亀もまた雅楽を愛でる
  苔の 生す むす 池にひとり
  月の出ず水面のさざ波を
  弓の弧弦に見たてて

  決して声をたてずpure


  弥生の風は 春を運ぶ
  桜の花びらの舞うは これ雅なり

  いつぞや逢わん
  来世の契りを交わして

  儚い夢だろうと
  この世の哀れに比ぶれば 嘆きにも足らず

  嗚呼 我ら 雅楽を愛でるなり


鉢花  おじいちゃんとキャラメル  

  まんまるの口を ほおばって

  こはくいろの おおきな おおきな
  キャラメルを食べる おじいちゃん

  いつも ポケットの中には 10円玉

  そして ちいさな ちいさな             稲穂と空
  おばあちゃんとの 思い出         


鉢花  永遠という名の風  鉢花

  空は星まで続いている
  天があるとしたら どこまで行けるかためしてみる?

  追いかけて

  何事もなかったかのように
  この地上に戻ることができる?   

  母にうけた この 生命 いのち

  たよりなく光放つ この魂を
  ゆくあてのない この風にあずけて


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