なぜ英語を教材に使うかというと、娯楽である映画はいかに人をあきさせないか、楽しませるかということを念頭に作られているからです。今回選んだ「Dois
Filhos De Francisco」も、ブラジルの超人気デュオの涙あり、笑いありの成り上がりサクセスストーリーですので、このデュオを知らない人でも十分楽しめる内容になっています。ですから、映画の内容を楽しみつつポルトガル語も勉強できるというわけです。
英語の例になりますが、「始めまして」にあたる「How do you do?」という表現ですが、僕が知る限り日常会話でネイティブが使っているのを一回も聞いたことがありません。Nico
to meet youは日本人もよく知っていて実際ネイティブが使う表現だが、ネイティブ100人中100人がこれを使うかというとそんなことはなく、good
to see youとかglad(happy) to meet youとか色んなパターンがあります。これは当然ポルトガル語の教材にも当てはまります。つまり、一般の書店に売っているポルトガル語の本は実践にはほとんど役に立たないと言ってもおかしくないのです。
「Dois Filhos De Francisco」は2005年にブラジルの国産映画としてNo.1のヒットを記録しました。ブラジルセルタネージョ音楽(ブラジル版カントリーミュージック)の大御所であるゼゼ・ヂ・カマルゴとルシアノのデュオがブラジル・ゴイアス州の田舎から「E
amor」で大ヒットを飛ばすまでの実話を元にしたストーリーです。