太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2008.01.24
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昨年末、「精神力を高める」という講演テーマを戴いてから1ヶ月ばかり随分と知的好奇心を楽しませてもらった。
一度も話したこともなければ、真っ正面から取り組んだこともないテーマだが、話しているうちに興味が湧きアウトラインも浮かんできた。それを、すぐさまパワーポイント数枚に打ち込んだ。
すると、次々とアイデアが膨らんでいき、スポーツの世界から瞑想や禅、古来の各種行の世界、心理学や天風哲学、志や使命感、不確実性への対応などへと思いが飛び、思いつく毎にイメージを図にしていたらスライドが30枚を超えてきた。
ほぼ結論が見えたと思っていたら、古本市で何気なく100円で買った600ページ近い大著『宇宙の意思』(人は、何処より来たりて、何処へ去るか)をめくっていたら、京大農学部教授が死生観を東洋(仏教)哲学と西洋(キリスト教)哲学の比較、宗教や生物学、医学、文学、芸術などと大局的にとらえていて、そこからまた禅の十牛図や脳科学の世界へと私を誘ってくれた。
情報とは面白いもので、何か関心事があると、いつも情報の方から次々と飛び込んできます。
結局、キリスト教思想と仏教思想を陰陽道の思想で融合させればいいということに行き着いた???

面白い話になりそうだが、イントロと結論だけを披露させて頂くことにします。
日本ではスポーツ選手や指導者がよく「精神力が足らんから負けるんだ、ミスするんだ、もっと気合いを入れろ」とか
「精神力で勝ちました」などと精神力という言葉を使います。

確かに、「火事場のバカ力」というのはあります。
無意識のうちに脳のリミッターが筋繊維に抑制を掛けて(5,60%に抑えている)安全性を守っているのですが、かけ声などでリミッターが外れると100%の力を発揮します。ですから、普段の倍前後の力が出ることになります。

では、精神活動にもリミッターのようなものがあるか?
マズローの欲求段階説によれば、食欲に続いて根源的な欲求に安全欲求や社会的欲求、自我欲求などがあります。
人間には「安全でありたい・安定したい・楽をしたい・認められたい」などという無意識の欲求があり、ある意味ではリミッターが働いて、それらの欲求を危険に陥れる決断や断行を躊躇させ、責任を取ることを避けるのだと思います。
バブル処理を先延ばしして銀行が危うくなったのも、この頃の偽装表示で責任を下に押しつけるのも、みな自分の地位や名声を失いたくないという現れです。

◆続く





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Last updated  2008.01.24 12:02:39
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