太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.04.22
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出版不況と言われる中で、夜中に行列をしてまで「IQ84」を求める人が沢山いたという。
ハリポタといい、ごく一部の本だけが何百万部と売れる現象は恐ろしい。
ミッシェランの格付けが神戸の店でも、テレビを付ければサプリメントの広告ばかり、政治にしても一挙に民主にながれる・・・、人の評判や格付けに踊らされている人が増えているようです。
人の判断に迷わされることなく、もっと自分の目を磨きたいものです。

京都人を言うとき、「京のお茶漬け」という言葉が使われることがあるが、これには理由がある。
京都には千年以上にわたって国家権力の中心があり、街中が戦乱に巻き込まれる体験を何度もしています。
権力が変わると、昨日までの隣人が敵に回るといった経験が繰り返されてきた結果、「一見さん」を信用しない習性が根強く残っているという説があります。(人間が国家権力と隣り合って生きていると猜疑心の固まりになると魯迅も書いている)

「京のお茶漬け」というのは落語のネタだが、それに近い言い方は少し前まではあったようです。
「もう遅いさかい泊まっていきなはれ」といわれると、「明日は朝早いさかい」と辞退して帰る。

その暗号を理解できるかどうかで敵を識別する意味もあるが、本当のよそ者が誤解して泊まったら大変なので、こういう表現の間合いはむずかしい。

京都に長く共産党府政が続いたのも、このような面従腹背の習性によるものだろうという人がいる。
自民党と共産党を競わせ、決して一つの権力にはコミットしない。
こうして昔からマルクス主義に親しんでいるので、京都人は社会主義にも幻想を持っていない。
そういう土地に育った京都人から見ると、国家が永遠に債務を返済してくれると信じる人や、派遣村で貧しい人々を救えと国家に求める人は、権力に裏切られたことのない幸福な日本人の典型にみえると言った人もいる。

変な方向に話が流れてしまったが、ようするに大勢に流されることなく、自分なりの判断、生き方を大切をしたいと思って書いた訳です。
その下敷きには、原稿を送った出版社から企画会社を通すように指示されたことへのわだかまりもあるかな?
出版不況の中で編集者が自信喪失に陥り、自らの鑑識眼、判断力を放棄し、互助組織的なぬるま湯に浸かろうとする姿勢がコンサルタントの目には許せないのかもしれません。(関係者の方が読まれたら気を悪くせずにね)

◆月輪寺シャクナゲ(天然記念物)





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Last updated  2010.04.22 09:25:57
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