太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.02.01
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マレー半島の原住民たちは、ヤシの実の殻に穴をあけ、その中に米粒を少し入れて木にぶら下げておく。
するとメガネザルがやってきて、片手をヤシの実の穴に突っ込み、中の米粒を握る。拳が抜けなくなって、メガネザルは簡単に捕らえられてしまいます。
でも、私たちもこのサルを笑えるでしょうか?

日本金地金流通協会の調査で、
1.宝石を6個以上持っている人のほうが、それ以下の人よりも再度の購入意欲が強い
2.過去1年間に宝石を購入した人のほうが、購入しなかった人よりも購入意欲が強い、という結果が出ました。
つまり、持てば持つほど欲しくなり、買えば買うほど欲しくなるのが人間です。

私たちは常に、財貨や地位、権力など魅力的に映る物を追い求めて止みません。
そして、運良くそれを手に入れることができると、その当座は幸せ感を感じても、それで満足して留まることを知らず、直ぐにまた次のものが欲しくなり、さらに次々と別のものが欲しくなってきます。


一つは、もっと欲しいという欲求です。
もう一つは、手に入れたものを失うかも知れないという恐怖です。

インドの仏典に、この世には「無財餓鬼、少財餓鬼、多財餓鬼」の三種有りとあるように、財貨の有無にかかわらず現状に満足せず、「もっと、もっと」と欲望を膨らませていき、永遠に心が満ち足りることがありません。
それが、経済を発展させてきたのだが、それでは有限な地球ももたなくなります。

また、富にしろ、地位や権力にしろ、あるいは最愛の家族にしろ、いずれは死やその他の様々な要因で手放さなければならないときが必ずやってきます。
そういうときが何時来るかと恐れ、そうあって欲しくないと願い、これが私たちの心に葛藤と恐怖をもたらし、いつまでも心の平安がやってきません。

キリスト教では、「天国に入るためには狭き門より入れ」と教えるが、狭い門より入るにはすべての持ち物を捨てる必要があります。
身分という持ち物も、財産という持ち物も、傲慢という持ち物も、美形や学問という持ち物も、天国には持って入れません。
それらのものは、天国では何の役にも立たないばかりか、かえって邪魔にさえなります。

人間は無一物で生まれてきて、無一物であの世に帰ります。
少欲知足の教えを悟ったとき、あなたはストレスから解放され、気楽に楽しく生きていけるはずです。





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Last updated  2014.02.02 05:03:32
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