太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.12.01
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カテゴリ: 社会人の勉強とは
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共通理解を図るには、相手を良く知り、相手に合わせて伝わるように工夫することが大切です。
だが、多くの人は、相手を知ることもなく、一方的に自分の思いを伝えるだけです。
それでは、思いの何パーセントも伝わりません。

伝わらないのは伝える側の責任なのに、聞き手側のせいにして、「この頃の若者は、コミュニケーション力が劣っている」などと愚痴を言っていませんか?
貴方には、日本人同士、同じ職場同士、いつものメンバー同士だから、細かいことは話さなくても以心伝心で分かっているはずという潜在意識はありませんか。
でも、それでは意志の齟齬をきたして当たり前です。

塙義一氏が、日産とルノーとの合併の話し合いを通して得た体験を次のように語ってみえました。
日産社内では当たり前のように通じた言葉も、一から説明しなければ議論が進まないので、当初はこの先、議論にどれだけ時間がかかるかと憂えたが、徐々にその利点が分かってきた。
(日本では、社内で使用する言葉の定義が曖昧)


ところが、それが「あ・ん」の誤謬を生み、後で「そう言う意味で言ったのではない」という誤解を生むケースがよくあった。
海外戦略の失敗やヒット車不在の原因も、実はこんなところにあったのかもしれない。
ところが現在では、細かなことまでも確認しながら徹底的に議論を交わすので、誤解が生じにくく、お互いの立場の違いと解決すべき課題が驚くほど理解できるようになった。
何よりも、丁寧な議論が信頼関係を生み出してくれたのが大きい・・・。

グローバル化の今日、大変示唆に富んだ話です。
変になった組織では、上が言っていることと、下のやっていることが、180度違うことさえ良くあります。グローバル化の時代になって、言葉の定義が益々重要になっています。

コミュニケーションの第1歩は、「聞く・聴く・訊く」ことから始まります。 
「聴いています」という気持ち言動で伝え、わからないところや不明瞭な点を質問して、言葉のキャッチボールを繰り返すことが大切です。

聞くときに大切なのは、まず「相手を受け入れて聞く」(=傾聴)ことです。
それも単に表面的な「言葉=情報」だけを聞くのではなく、言葉の裏にある「目的や問題意識」、「気持ちや感情」、「価値観や信条」など隠れている意味を聞くことが大切です。
そうしないと、本当に聴いたことにはなりません。


自分の話すのは3分位(気持ち的には2分)に押さえ、相手の話に乗って気持ちよく話させることです。
そうやって相手のことがわかれば、相手に合わせて話すことができるので説得率も自ずと高まります。

例えば、5分後に大切な社内会議が始まろうとしています。
あなたが資料を揃えて席を立ちかけたところに、部下がやってきて「お忙しいところすみません、ちょっと急ぎで相談に乗ってほしいんですが」と、こちらの都合をよそに話し始めたとします。
どうやら簡単に済む話ではなさそうだが、会議が始まる時間は刻々と迫っています。


1.会議に遅れるのを覚悟で、部下の話が終わるまでじっと話を聴く。
2.「要するに、おまえの言いたいことはこうだな」と部下の要点をまとめ、手短に結論を出す。
3.「今は時間がないから後にしてくれ」と言って席を立つ。

恐らく、三番目の応対が多いと思うが、こんなことが度重なると、部下は話しかけてもムダと思ってしまい、それとともに心も離れていきます。
時間があるときでも、要領の悪い話しを聞いていると、つい二番目のような応対をしてしまいがちです。
結論の決めつけ、「でも、しかし」の多用、話しの横取り、「前にも聞いた」などという戸締言葉、「そのうち良いこともあるよ」などという安易な慰めなどはNGです。

話しやすい環境を作り、相手のペースに合わせるのが傾聴の第一歩です。
相槌や肯きの動作があるだけで、相手は「聴いてもらっている」という気持ちになって心をひらきます。
知らない分野の話しでも、相手の言っている言葉をオウム返しするだけで会話が弾みます。
意味がわからないときは、「こういうことですか」などと言い換えて訊いてみることです。

1日に5分で良いから、一人ひとりと話す機会を持つだけでも職場の雰囲気が変わってきます。
今日1日、一語も交わさなかった仲間はいませんか?

朝一番の三分間コーチングも有効です。
今日片付けること、今日初めて取り組むこと、今日訪問するお客様に話す内容などを相手に質問したりして、深く考えさせることです。
メンバーをペアにして(毎日ペアを組み替える)、相互にやらせるのでも良いでしょう。
相互理解も深まるはずです。





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Last updated  2014.12.01 06:56:46
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