太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.12.31
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年末に死なんて縁起が悪いでしょうか?
死を真剣に考えることによって、初めて生を真剣に考えるようになります。
ウカウカと生きないために、この機会に自分の死について考えてみて下さい。

死に方は人様々。
太宰治は愛人と玉川に入水。三島由紀夫は切腹。川端康成はガス自殺。芥川龍之介は睡眠薬を服用し自殺。
文学者には何故か自殺も多い。

高齢化社会となり、老人介護がこの国の大きな問題となっている中で、家族に負担をかけずに死んでいきたいと願う人は多い。
個人的には、75歳位までに痴呆にもならず、穏やかに大往生したいと願っているが、結局のところ模範的な死に方など無いだろう。
今は医療が進みすぎたため、治療が死を逆に悲惨なものに変える危険生も高まっている。


彼は、かつては切って切って切りまくっていたが、介護の最前線で目にしたのは、強制的に栄養を与えられ、意思に反して生かされつづける高齢者の姿だった。
結果、「なにもしない」医療にたどり着いたという。

「丁度70歳のときですね。当時、このホームはしょっちゅう救急車が来る状態でした。
もう体は受け付けないのに、1500キロカロリー食べなきゃいけないって、胃瘻をつけて無理やり食べさせるんだから、そりゃ墜落する飛行機は増えますよ。

自然の摂理で人生の坂を下っているのに、本質を見てないんです。
三宅島には年取って食べられなくなったら、枕元に水だけ置いておけば、静かに眠るように逝けるという言い伝えがあるんです。
食べないから死ぬんじゃなくて、死ぬんだから食べないんだって。人間の知恵ですね。

だから息子さんに、管をつけた母親を見るのは辛いと言われたんです。
それで僕たちはとんでもない間違いをしていたと気づかされた。
見ていてわかりますからね。食いたくなくなるんだから、食べなきゃいい。
よけいなことやらないでくれよって。


ところが胃瘻も点滴もしなかった人は、体によけいな水分が残ってないから、まるで枯れ木のように自然な姿のままなのです。

当たり前のことがやっとわかってきた。
ガンで亡くなるのは、素晴らしいというとあれだけど、いろんな死に方があるなかで、わりと理想的な死に方だと思うんです。
治療しない場合、体力がどんどん落ちていくのは最後の1、2カ月。でも、食べられなくなるのは最後の1週間くらいで、それまでは日常生活もできて、本当に最後にコトッて逝ける。
闘病期間が短いし、みんなに悲しんでもらえるしね。


必要のない延命治療をするんですね」





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Last updated  2014.12.31 05:56:23
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