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わざとその下をくぐって歩き、
髪や服についていたり、
バッグの中に桜のひとひらがはいっているのがうれしい。
まるで雪のようなひとひらをてのひらに集めて歩く。
「あの人、ヘン?」と後ろ指を刺されない程度に。
そう言えば、露草を…見なくなった。
梅雨の頃から咲き始めるから、開花時期はまだ先だが、
昔は、東京でもあちらこちらに空き地があり、露草が咲いていた。
土筆ん坊もあちらこちらに顔をだしていたものだった。
染料でもある露草は、花びらを摘むと指が青く染まる。
友禅の下絵書きにも使われているその露草を摘むのが、好きだった。
その手をスカートで拭くので、スカートも青く染まる。
たぶん怒られたのだろうけれど、その記憶は残っていない。
服は洗えば落ちるし、染まった指もしばらくすれば落ちるのだ。
そして露草は、しばしコップの中で笑ってる。
最近、道端に増えてきている花はなんだろう?
花にら?
群生して咲いているから、とっても目立ってきている。
種ではなく球根で増えるそうだ。
人のお世話か、鳥の仕業か・・・
その花がはびこる前には何がそこにあったのだろう。
水色が抜けたような少し寂しい花色をしている。
菫も道端に増えたように思う。
お花屋さんでも売られているが、
一株あれば毎年種を弾かせ、どんどんと増えていく。
手間いらずで、かわいい花を咲かせてくれる。
白い花色の品種と紫の花色の品種を植えていたのだが、
紫の花色の品種の方が勢力が強いらしく、
年々、白い花色が少なくなってきている。
来年は鉢にして、守ってあげようかな…
余計なお世話かもしれないが、
清楚な白い花色の方が好きなのである。
そうだ、種がついたら、
コンクリート色のビルの側に植えられている樹下に、
種をお裾分けしてくるかな。
どうなるかは、お天気と虫と本能次第のお楽しみ。
菫、すみれ、スミレと言えば、マーク・トウェーンの言葉。
「赦(ゆる)しとは、
踏みにじられたスミレの花が
自分を踏みにじったかかとに放つ芳香である。」
匂菫は好きだけど、ここまでの心境にはなかなか、なかなか・・・
笑っちゃうけど、それでもいいや。
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