アルバム売りさん

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2011.03.13
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東北地方太平洋沖地震で被災された全てのみなさんにお見舞い申し上げます。

金曜日は仕事が休みだ。
2時半過ぎにテレビをつけた。まもなく地震速報が流れ報道番組に画面が切りかわった。
最初に見たのは女川の、まだ穏やかな海岸だった。
ここがまもなく津波に襲われるのだと報道された。
向こうに原発の施設が見える。
これまで「安全ダ」を繰返されてきた施設。
人がつくったものに、ゼッタイダイジョウブなんてあるんだろうか。
まだ静かなその画面を、こわいと思った。

大阪がゆらりと揺れた。酔うようなゆっくりとした横揺れだった。
ホワイトを抱いた。体がかたまって、何かあったらこのコを抱いて逃げようとしか思いはいたらなかった。
海沿いのガスタンクが炎上し、巨大なタンクが流されていった。
女川の、堅牢に見える施設が頭をよぎって、恐ろしい想像を一生懸命打ち消した。
東京が揺れたので、テレビでリアルタイムに激震が伝えられた。こわかった。
愛知の実家あたりは津波警報が出たので連絡をした。無事だった。
安心したら、義実家にも連絡いれなきゃと思い出した。留守電だった。無事なんだろう。
テレビで、津波の惨状が次々映し出される。亡くなった方や行方不明の方の数が尋常ではない。
津波がこんなにも恐ろしいものだとは知らなかった。
日本がこわれてしまった。
被爆者もでた。もっとこわれていくのかもしれない。

被災された方の比ではないけれど、不安だ。これから何が起こるのか。
テレビの前から動けなかった。ずっと見ていた。
阪神淡路大震災のときは、被災された人のために何かしたいと思った。
今回は、ただ呆然としている。
お隣の兵庫県が、ではなく、あたしのうまれたこの国が、こわれてしまった。

途方にくれてどうすればいいのと、一緒にテレビを見るタロウに、へなへなもたれかかるばかりだ。
それでも、さっきのろのろと、ホワイトの散歩に出ようと立ち上がった。
と、夫からのメールに気づいた。

「救援募金するぞ」

被災地で必要なモノは、食糧水紙おむつ軍手電気情報。
ただ個人でなく企業単位の大量な提供でなければ、かえって現地は混乱するようだ。
今、個人レベルでできることは、やはりカネしか思いつかない。
しっぽを振って散歩に行く気満々のホワイトをつれて、近所の交差点へ行った。
日曜の昼間はあまり人どおりが多いとはいえないけれど、大きな声で訴えた。
車で行きすぎた人が、戻ってきて募金してくれた。
千円札を箱に入れてくださる方も、一人や二人ではない。
がんばってと声をかけられた。
いつも挨拶もしてもらえないご近所のご主人がちょびっと笑顔で募金してくれた。
近所の中学生が自転車をとめて募金してくれた。

ウチの市からは、今朝救急隊員が援助に出発した。

ふんばろう。ニッポン。

めをさませ。アタシ。













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最終更新日  2011.03.13 14:10:40
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