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2009年01月21日
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カテゴリ: 今日の出来事
田舎に戻ってきてから読書のペースがグッと落ちていたのだけど、



今日もちょっとした時間にパラパラとページをめくっていたら、
ふとした一文に目がとまった。



この辺りは冬がどんな具合なのか知らない。雪は降るだろうか、と僕は想像する。空から落ちてきた雪が地面にぶつかる瞬間を見てみたい。それは弾むのだろうか。



まだこれは物語の始まりのころだから、
作品としての評価を云々するところまで読み進んではいないのだけど、
この一文を書いた作者の柔軟で瑞々しい視線に舌をまく。


雪はどのくらい冷たいのだろうか。
柔らかいのだろうか。



雪をみたことのない子供の気持ちを書いたとして、
私であればそのあたりが限界だ。


それはでも、映像として雪を知っていたり、
知識としてはあるけれど実物を知らないというレベルの感想であって、
近未来の戦闘機を操縦する少年であれば、
我々の常識のずっとずっと外側で、

「弾むのだろうか」

そう思うのかもしれない。いや、思うのだろう。

ちょっと痺れた。




それとは、また別の話。



父が、お世話になっている沖縄の方に、年末にリンゴを送ったのだけど、


「どうやって、中に蜜をいれたんだ?」

と、聞いてきたそうな。



芯の周りに黄色く澄んだ蜜をたっぷり含んだリンゴを食べなれている北国の人間からすれば、
冗談かと思うような笑い話なのだけど、彼は真剣で、
父が、熟せば自然にそうなるのだと説明しても信じようとせずに、



これまた

「こんなに蜜が入ってるリンゴがあるなんて」

という感想くらいまでしか想定できない我々の常識を超えて、
とても新鮮で、ハッと心を揺さぶる出来事だった。





私たちは「常識はずれ」と言うときにも、
どこかその限界のラインをひいているのだろう。


本当に柔軟な心を手に入れるためには、
常識の外側にある壁を、もう一枚とりはらわなければならないようだ。





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最終更新日  2009年01月21日 22時34分57秒
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