日比谷野外音楽堂~やぎさんのレポ~


日比谷野外音楽堂 6.29.(日)

日比谷公園に着いたのは、5時少し前でした。有楽町駅から歩いたので、野外音楽堂までは公園を突っ切って反対側です。時間前だったのに、すでに開場していたので、さっそく席に着きました。ステージはメンバーの立つスペースしか残ってないほどいっぱいに組まれたアームに、たくさんのライトが取り付けてありました。この日はとっても暑く、あれだけライトがあったら、ステージはさぞかし暑くなるだろうな・・・と容易に想像できるようなセットです。そして、上空にはツアータイトルとロゴマークの入った白い小型の飛行船が浮いていました。開演予定時刻は6時。BUCK-TICKのライブに行ったことのある方はご存知のように、予定時刻に始まることはほぼありません。しかし、この日は着々と準備が進んでいき、6時を少し回った頃。スピーカーからの大音量を合図に、ライブが始まりました。

「Continue」が流れる中、黒が基本らしい衣装を着た、ユータ、アニイ、ヒデ、頬に白いライン、左の首筋あたりに「B-T」の文字をいれたイマイさんの順に登場。そして最後に、黒のドレスジャケットに黒いターバンの様なものを頭に巻いたあっちゃんが登場。公園中に響けとばかりの大音量でスタートしたのはやはりナカユビ。お立ち台(モニター?)の上にあっちゃんがゆっくりと上がり、よく通る声で「Here we go!」一気に会場が盛り上がります。あたりはまだまだ明るいのに、強烈なライトのせいでステージのまわりだけ夜が来たような感じ。お立ち台の上で仁王立ちしたあっちゃんが、ナカユビを振り立てる仕草をしてくれて、密かにそれが見たいと願っていた私は大興奮!思っていたとおりかっこよかった!歌い終わり、ターバンをむしりとるように脱ぐあっちゃん。背中に長く布が垂れてると思っていたのですが、実はそれは腰のあたりまで届く長いエクステンションでした。続けて残骸、MONSTER。いつもと違って明るい客席を、あっちゃんは楽しそうに眺めていたような気がしました。LIMBOが始まり、手拍子をしながらステージを跳ね回るあっちゃん。客も跳ねてます。間奏で「もっとはねて!」と客席をあおり、自らもさらに跳ねてました。エクステンションとジャケットの裾がひらひらと揺れて、とってもかわいかっこよかったです!原罪を歌い終わり、「Welcome to Fuck’in grate show! 日比谷でSEXしよう」刺激的なMCからBLACK CHERRY。女体マイクスタンドに指を這わせて歌うあっちゃんはとっても扇情的でした。歌い終わったあっちゃんがステージを去り、イマイさんがハワイアンなメロディーを奏でて、Sid Vicious ON THE BEACH。左右に腕をなびかせる踊りももちろん忘れない。少しさっぱりした感じのあっちゃんが再びステージにあらわれ、まだ明るい空に向かって両手を伸ばし、GIRLが始まった。夏の終わりではないけれど、少し青空ののぞく夕空の下にこの曲はとても合いました。無知の涙では女体スタンドを持ち上げ、抱えて振り回したり、客席に向けたり。楽園が始まり、打ち捨てられていた女体スタンドを起こしてみると・・・お尻の下、一番細くなっている部分で、女体スタンドは横に傾くように曲がっていました。しかし、ちょうどしなをつくったような角度に、さすがただでは転ばない・・・と妙な感心をしてしまいました。赤いライトに照らされて太陽ニ殺サレタが終わったあと、女体スタンドを持ち上げ、お立ち台に叩きつけるあっちゃん。直そうとしたのかさらに曲げようとしたのか・・・それはあっちゃんにしかわかりません。しかし、さらに曲がった女体スタンドを脇に置き、idolそしてLong Distance Call。青いライトに照らし出されるあっちゃんは美しかった・・・。静かな雰囲気になった会場にイマイさんのギターが響き、「愛を込めて!」の叫びを合図に極東より愛を込めてが始まった。激しく明滅するライト、会場の周りの木々を照らし出す強烈なサーチライト。客席の熱がまた一気に上がります。そして愛ノ歌、Mona Lisa OVERDRIVE。実は、暑さと興奮で、このあたりはあまりよく覚えていません。とにかく楽しくて、ステージも客席もすごく盛り上がっていたことだけが印象として残っています。そんな興奮の中、メンバーはステージから去っていきました。
アンコールに入り、赤地に白っぽい花の模様が入った着物を引っ掛けたあっちゃんがマイクの前に立ち「やっと陽も落ちました・・・」嬉しそうに低い声でぼそりと。客席から笑いが漏れました。「昨日初めて人前でやった曲を、今日も・・・『幻想の花』という曲を・・・聴いてください」新曲です。私はこの日しか行っていないので、ほんとに初めて聴く曲です。ヒデさんの静かなアコースティックギターで曲が始まりました。全部は覚えていませんが、「幻想の花 歌ってくれ この世界は美しいと」という始まりだったと思います。静かで綺麗なメロディーの、少し切ない曲だな、というのが私の感想です。あっちゃんの高音めな歌声が素敵でした。拍手が鳴り響く中、短く「FLAME」(たぶん・・・)の言葉。ステージの照明が落ち、前後からの赤いライトに浮かび上がるあっちゃん。「胸のボタンはずしては・・・」で着物を肩からするりと落とすしぐさにどきどきしました。アニイがドラムを激しく叩き、Ash-ra。客席から嬉しそうな歓声が上がりました。煽るように叫ぶあっちゃん。そして再びアニイのドラム。赤いライトの中、サイレンが鳴り響きます。ラストはTO SEARCHでした。最後の最後、体力を振り絞るように速くて激しいこの曲。叫ぶように歌い終わった後、あっちゃんはお立ち台に手をついて体を折り、精根尽き果てました、というようにぐったりしていました。荒い息をついているのが上下する背中でわかります。しばらくそうしていて、ようやく体を起こすと、客席に向かって「ありがとう I love you baby」と言いながら投げキスを。アニイの前でこぶしを握り、腕を振り上げて最後のシメをしていったのはさすがです。手を振って去ってゆくメンバー。ユータはちゃんと開脚飛び投げキッスをしていってくれました。アニイは本日3コ目になるサイン入りのドラムヘッドを投げ、スティックもあるだけ投げて、笑顔で帰っていきました。

終わってみたらなんとまだ8時前でした。始まりから考えれば、平均的な時間だったりするんですが、やはり早い!と思わずにはいられませんでした。やはり野外はいろいろと規制があるんでしょうか・・・?そしてこの日、暑かったせいか、メンバーのからみはあまりありませんでした。ユータも前に葉出てこなかったし・・・でも明るい中のライブは普段とは違い、ステージの隅々まで見えて楽しかったです。開放された空にBUCK-TICKの曲が響き渡っているような感じで、感動的でもありました。とにかく楽しくて大興奮なライブでした!

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