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夢の時間<後編>
夢の時間_後編_
外の景色を眺めながら
“女の子はママの所に戻れなくなってしまうのかな
妖精って見えないんだよね…”
いろいろなことを考えてしまいました
隣では男の子がニコニコして
女の子の心の中が見えてるかのように
「キミは お日様の精なんだね
僕と同じなんだね」
『お日様の精って何をするの?
私はママの所に帰れないの?』
「あははは。大丈夫だよ
キミの笑顔が お日様なんだよ」
『・・・・・・・・。』
「キミといると まわりのみんなも笑顔になって
明るくなるから神様が お日様の精に選んだだよ」
『でも…ママと一緒にいられないんでしょ?
妖精なんだから街には帰れないんでしょ?』
「帰れるよ 心配しないで
約束を守れば大丈夫」
『よかった。。。』
安心した女の子は
ゆっくり回るゴンドラから
広い空と街お日様の光の中で
いっぱいの笑顔になっていました
女の子の笑顔は観覧車に乗る前よりも
素敵に輝いていました。
ゴンドラが頂上に着いた時
お日様の顔が輝きだしました
キラキラ光る たくさんの花に囲まれて
女の子の頭の上に降り注いできました
もちろん
男の子の上にもね
男の子はニコニコしながら
身体いっぱいにキラキラを浴びていました
「早くキラキラをいっぱい浴びるんだよ
消えてしまう前にできるだけたくさん浴びるんだよ」
男の子の言葉に
女の子も両手を広げキラキラをたくさん浴びました
ゴンドラがゆっくり下がってきます
『キラキラは何?とっても綺麗だった…』
「お日様の素だよ 浴びた分だけたくさんの人を
笑顔にできるんだよ」
『え?私って…もう…妖精…になれたの?』
「あはは。キミは本当に何も知らないんだね」
「キラキラは、妖精の粉。これを持っていると泣いてる人
哀しんで居る人の心を少しだけあたたかくしてくれるんだよ」
「でも1人の人にたくさんあげたらダメだよ
少しだけそっと肩の上にかけてあげるだけでいいんだ」
『妖精の粉…どうやってあげたらいいのかな・・・・?』
「キミが笑顔で話しかければいいのさ」
女の子は楽しくなりました
だって昨日まで普通の女の子だったんだもの
ママに手を引かれてた
ちっちゃな女の子だったんだもの
ゆっくり陽が沈むようにゴンドラも下がってきます
女の子の心もポカポカ
ゴンドラの中の2人は
時間を忘れるくらい
たくさんの話しをして
仲良しの友達になりました
ゴンドラから降りた2人は
遊園地の奥へと移動しようとしました
…が…
遠くの方で鐘の音がしています
《♪カーンカーン リリリリ♪》
『あら?何の音かしら…』
「あぁ時の鐘だよ。
もう少しで遊園地が閉まってしまうって合図だよ」
女の子は 青い鳥の言った言葉を想い出しました
『私…帰らなきゃ出口は何処?』
「えっ?もう帰るのかい?まだ大丈夫だよ 遊ぼう?」
『ダメ!約束は守らないといけない
鐘が鳴り終わるまでに戻らないと…』
「そうか…それじゃぁ 僕が出口まで案内してあげるよ」
男の子はそう言うと女の子の手を取って
元来た道を引き返しました
2人は楽しかった事を話しながら
女の子が入ってきた扉の前まできました
青い鳥は女の子を待っていたかのように
扉の上にいました
そして鳥は言いました
「よく戻ってきたね 約束を守って」
女の子は ちょっぴり嬉しくなりました
『ありがとう。今日は楽しかった
また何処かで逢えるといいな』
男の子にお礼をして扉の前に立ちました
青い鳥は男の子を見ていいました
「キミは…やっと帰る気になったのかい?
何度も約束を守らなかったのに
いいのかい?ここは楽しいことがいっぱいだよ?」
男の子は言いました
「僕は お日様を見つけたから帰ることにしたのさ
そして街に帰ってこの子に もう一度逢うのさ」
そう言って女の子の手を握りしめました
しっかり握りしめた手は
心地よい温もりがありました
時の鐘が鳴り終わるころ
扉番の青い鳥が最後の約束事を2人に告げました
「ここへ来たことを誰にも話してはいけないよ」
『ママにも話しちゃいけないの?』
女の子は訪ねました
だって ここで過ごした時間はとても楽しくて
話しをするのを楽しみにしていたのですから
「そう 誰にも話してはいけないよ」
「話してしまうと妖精の粉はなくなってしまう」
「君達は選ばれた妖精になったんだから粉がなくなってしまったら
普通の子供になってしまってうからね」
『私って…もう妖精なの?何にも変わってないのに…』
不思議がる女の子でしたが
青い鳥との約束を守ることを約束しました
ゆっくりと扉が開き
女の子の歩いて来た道が
お日様に照らされてキラキラ輝いていました
迷子にならないように照らされているようでした
分かれ道に来た時
男の子の手がそっと離れ
「また…逢おうね」
と恥ずかしそうに言いました
『うん!また逢おうね』
女の子は笑顔で答え2人は別々の道を歩きはじめました
「夢の時間ー最終話ー」
男の子と別れて光に照らされた道を歩いていると
小鳥の囁きが聞こえてきました
「チュン チュンチュン」
眠い目をこすりながら窓の外を眺めました
『あぁ…風…吹いてないし お日様も笑ってる…』
ママが言ってったことを想い出していました
「明日になったら、みんなに幸せ届けてくれるよ」
女の子は嬉しくてママの所に行きました
台所のママはニコニコしていました
『ママ!すごいね!お日様も笑ってるし風も優しくなってるよ』
ママは笑顔で
「よかったね」
その時にママの笑顔が観覧車の お花に見えました
女の子は
『ママは…お花の妖精???』
女の子は青い鳥の約束を守り
ママにも夢の中の出来事を話さないでいました
夢の中の出来事を忘れてしまったくらい
女の子は大きくなりました
子供の頃からの笑顔はそままで…
そんな女の子が「恋」をしました
笑顔の優しい男の子です
女の子は思い出しました
そうです
手を繋いで遊園地で遊んだ男の子に恋をしたのです
忘れかけた想い出だった雲の遊園地
2人は約束通りまた出会うことができました
笑顔の素敵な2人です
今は…
幸せいっぱいの2人になりました
***夢の中の恋***
見知らぬ人と出会えて
見知らぬあなたに恋をして
優しい夢を見ました
いつかは夢じゃない
本当のあなたに逢えると胸に思いながら
明日も笑顔で
あなたに逢えるように
心の優しさ忘れないように
私は…
夢の中の天使…
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