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2010年07月26日
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カテゴリ: 株
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 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~
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〔 第17号 2006/10/23 〕 649部発行


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 【main contents】 投資対象をしぼる
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 今回は、バフェットが株主への手紙の中で引用している


───────────────────────────────――――


 時が経つにつれて、私がますます確信を深めていることがあります。
 それは、正しい投資法というのは、
 投資家自身がその何がしかを理解していると信じ、
 かつその経営陣を完全に信頼する企業に、
 かなりのまとまった額を投資することだということです。

 とりたてて自信を持つべき根拠がないにもかかわらず、
 自分がほとんど理解していない多くの企業に
 投資を分散することでリスクを限定できる
 などという考えは誤りです・・・・・・

 私自身完全に自信を持てる投資対象が
 同時に二、三社以上存在することなど、めったにないのです。


(『バフェットからの手紙』パンローリング刊)                           



 この文章は、ケインズが1934年に友人に宛てて送った
 手紙の内容ということです。
 まるでバフェット自身が書いた文章かと思うほどに
 彼の考え方を表現していると思います。

 ケインズといえば、投資家、経済学者、ジャーナリスト、思想家、
 官僚と幅広く活躍し、マクロ経済学を立脚させたことで有名です。

 それほどの天才と、バフェットが
 完全に自信を持てる投資対象が同時に
 二、三社以上存在することはめったにない、といっています。


 常に、良さそうな企業はあります。
 しかし、その投資が成功するには、
 単に企業の事業素質が良いことに加え、
 経営陣が信頼できるか、そして市場でどんな値段がついているか、
 ということも大切になってきます。

 すべての条件がそろう完全な投資対象は、
 同時に二、三件しかないということです。

 もちろん市場全体には
 もっと多くの完全な投資対象があるに違いありません。
 しかし、1人の人間の持つ知識や経験は限られたものです。


 銘柄分析をしていると、次から次へと良さそうな銘柄はみつかります。
 しかし、完全に自信が持てる銘柄はめったにありません。

 天才で二、三件なら、凡人では一つみつけられれば
 良いくらいかもしれません。

 わけもわからず分散投資をしたところで、
 それは全くリスクを減らすことにはならないと
 いうことも頭に入れておきたいですね。







【コラム】美人投票


 ケインズの株式投資に関する理論で、
 もっとも有名な概念として「美人投票」というものがあります。
 株の入門書などを読むと必ずというほど載っている有名な話です。

 例えば、一番美人な人を当てると賞品がもらえる
 というイベントが開催されたなら、
 自分が美人と思う人ではなく、
 他の人が美人に選びそうな人を選ぶ必要があります。

 株式市場も同じように、実際の価値や自分の評価よりも、
 他人が良いと思うであろう企業に投資することで
 利益が得られるという考え方です。

 このたとえはとてもわかりやすく、
 実際に株式市場は短期的にみれば
 人気投票のような動きをするため、
 真理をついていて、とても良い方法のように感じられます。


 しかし、他人がどう考えるのかを予想することは、
 簡単なことではないと思います。
 ミスターマーケットの機嫌を読むことは、容易ではありません。
 ケインズはこのことを以下のように表現しています。

───────────────────────────────――――

 われわれが、平均的な意見はなにが平均的な意見になると
 期待しているかを予測することに知恵を絞る場合、
 われわれは三次元の領域に達している。

 さらに四次元、五次元、それ以上の高次元を実践する人も
 あると私は信じている。

───────────────────────────────――――

 ケインズはわりと肯定的ですね。
 確かに高次元の読みができる人も存在するでしょう。
 しかし、それを実現するには
 恐ろしく明晰な頭脳が必要だと思います。

 参加者全員がそれほどの高次元の予測ができるとはとても思えません。

 それよりはグレアムが提唱した、市場でのいきすぎた評価と、
 実際の価値の差を利用する方法のほうが
 単純ではるかにたやすいと思います。

 バリュー投資家にとって、
 美人投票理論はあまり関係のない話といえそうです。
 ある一面で真理をついているものの、
 実際に利用するのは非常に困難な気がします。

 しかし、短期志向の投資家(投機家?)さんと、
 売買回数が増えるほど儲かる証券会社の都合がある限り、
 この魅力的な話はいつまでも語られていくのでしょうね。




【本日の関連文献】



■
バフェットからの手紙
↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が
 つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ
 ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株
 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、
 テーマごとに編集した内容です。
 バフェットを知る上で最高のテキストです。







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最終更新日  2010年07月26日 23時39分01秒
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