あーともままのお部屋

発病。横浜南共済病院へ即入院。



検査の結果。「即入院!」目の前が一瞬真っ暗になった。何がなんだかわからない...とり忘れたレントゲンをもう1度とる様にいわれ、待合室で待っている間、思わず涙が出てきた...採血をするとき、レントゲンをとるとき、共に、親は付き添えない...不安で、泣き喚くともの声を聞くのもつらかった。
入院の意図は、検査。とにかく、血液検査の結果、わかったことは、血液中のアルブミン(たん白質)が、異常に少ない。白血球の数も異常な数だということ。可能性としては、悪くすると白血病の疑い有りとか...かなり脅かされた...(結局は白血病ではなかったのです。)

ともは当時まだ2歳なので、親の付き添い可だった。ママが24時間付き添うことになった。
以前、あーも入院していたので、勝手はわかっていた。まずはじめにともは泣かなくちゃならない。それは点滴のための注射器をつけること。入院中はずっと注射器の針を刺したままになる。2歳児の腕には大きすぎる注射器...寝るとき、着替えのときに邪魔になる..片腕はまず不自由になってしまう...でも医者が言うことには、何度も点滴のたびに針を刺すよりはいいとか...それは、そうかも...

それにしてもこういうときは、ママの実家が近くてよかった。毎朝パパは、あーをつれてママの実家へ。あーはばぁばと一緒に病院へ来る。が、あーは小児病棟へは入れない。(15歳未満は小児病棟へ入れないのです。)ばぁばと交替して、あーは短いママとの時間...夕方、あーはばぁばと実家へ帰り、夜パパが迎えにきてから帰宅。入浴。そして就寝。それなら、いっそ、実家に泊まってくれれば良いのだが、どうしてもパパがいいという。やはり何となく不安なのだろう...

ともの1日は検温で始まる。看護婦さんはなれたもので、明け方の検温や脈拍は、眠っているのを起こさずにすばやくしてししまう...血圧とか、心音とかはじめは泣いていたともも、痛いことと痛くないことの区別が出来るようになり、言い聞かせれば大概泣かずにさせてくれた。

入院中することは、とにかく検査、検査、検査。免疫力も低下しているとかで、はじめは個室で、ドアは締め切り。廊下へも出てはいけなかった。もう1つ困ったことは、寝る時の癖...ともはママのおなかを枕にして寝ていた...なぜかそうしないと眠れないらしかった。病院ではそれは出来ない...せめて、添い寝するのはOKだったので、添い寝してもともは寝ない...寝たと思ってもママが、付き添い用ベッドへ寝ると、こっちのほうへ来てしまう...何度か行ったりきたりを繰り返し、終いには、ママの狭いベッドで、ラッコのように寝たりもしていた。もっとも、看護婦さんに見つかると「危ないから」と止められてしまうのだが、こればかりは仕方が無い...後に外科や耳鼻科の子供たちと同室になりちょっとほっとした。

検査は、色々。血液検査はもちろん。レントゲン。CT。アレルギーのテスト(両腕に針を刺し、合成のエキスをたらして、アレルギーのあるなしを調べるテスト。ともは両腕20箇所も針を刺された。)鼻から大量の増影剤を入れてのCT。蓄便(4日分くらい、便をためて調べる。)検尿(まだ、オムツだったので、尿取りパックを貼る。)これだけの事をして、結局何も判らず。アルブミンは点滴で補ったので、数値はほぼ正常になった。

食べることが大好きだったともは、病院での食事をはじめは好きなものしか食べなかった。もともと魚が好きだったので、魚が多く出たことはとてもラッキーだった。が、少ないおかずのため、今までは食べなかった、野菜も食べるようになり、どうしても足りないときは、味噌汁で、ご飯を食べた...

ただ、大部屋に移って困ったことは、おやつ。今まで食べていたもの、飲んでいたもの、ほとんどのものに、脂肪は含まれている。ましてやまだ2歳。我慢なんて出来るわけが無い。同室の子供たちに事情を話して、おやつのときとかは、カーテンをひいてもらうことにした。

出来る限りの検査もおわり、とりあえず、これ以上は病院では出来ない...脂肪を取らないことで、アルブミンの減少が抑えられるとのこと。栄養指導を受ける...そして退院。一応病名は、「たん白質漏出性症候群」とついた。

免疫力が低いためか、軽い喘息。アレルギーも持っているので、抗アレルギー剤を服用。おやつに、マクトンオイルを使ったクッキーとかをおしえてもらう。マクトンは吸収のいいオイルで、これは、唯一ともが食べられるオイルだ。

後は定期的に検診をうけることになった。

(つづく)

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