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2007年06月08日
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カテゴリ: 映画・TV
2005年のアカデミー作品賞を受賞した映画で、「クラッッシュ」というのがあります。



内容は、幾つかの自動車事故の連鎖において、何人もの人が1本の線で繋がっている、という様な物です。

実は私、初めてこれをDVDで見たとき、全く 波長 が合わず、『何故これが、アカデミー作品賞を受賞したの???』、という印象を受けました。場面も足早に次々と変わり、ストーリーを追いかけるのがやっとです。


しかし、最近、ある昔の体験を思い出しました。
20年以上も前に起きた、とある『大きな事故』により、私をも含む、偶然出会った5人が、1本の線で繋がっていた事に気付いたのです。まさに、「事実は小説よりも奇なり」です。
もしかしたら、この映画の事が潜在意識の下にあり、思い出したのかも知れません。



以下は私の実体験であり、映画とは無関係な話です。

20年以上も昔に、とある『大きな事故』が起きました。余りに悲しい出来事でしたので、敢えて具体名は書きません。


前述の『大きな事故』の影響で通り道が封鎖となり、回り道をしている途中で、自ら運転する車で事故に会い、亡くなりました。
私は大変なショックを受け、暫くは何事も手に付きませんでした。
私の手元には、返す人の居なくなった、借りたノートが1冊、残りました。
彼の葬儀には、多くの人が参列しました。聞いた話では、A氏の事故の時には、私の知らない女性(その時のガールフレンド)が助手席に乗っていたとの事でした。

この友人A氏には、高校時代には、別のガールフレンドのBさんがいました。
彼女もまた、私の高校のクラスメートであり、当時は同じ大学に通っていました。
Bさんは、高校時代には、非常に勉強の出来た、真面目だが明るい、自身に満ちた人でした。
大学では学部が違ったので、滅多には会わなかったのですが、A氏の死から半年程経った頃、偶然キャンパス内ですれ違い、挨拶しました。Bさんは、『良い就職先が見つからない、女性は厳しい』、と言っていました。昔の自身に満ちた印象とは違い、落ち込んでいる様子でした。

その時の私には、気持ちを察してあげる心の余裕が無かったのですが、もしかしたら、A氏の死が影響していたかも知れません。
私ですら非常にショックを受けたのですから、元のガールフレンドともなれば尚更です。
私は、A氏から借りたノートの処置に困っていたのですが、おそらくは、BさんにはA氏との思い出の品が数多く残っていたかも知れません。更にA氏の事故の時には、別の女性が助手席に乗っていたとの事。


それから十数年程の後、Bさんは病気で無くなりました。夫と幼い娘さんとを残し、さぞ無念であったろうと思います。私は仕事が非常に忙しい時期でしたが、何とか都合を付け、お通夜に参列しました。弔問者の少ない、寂しいお通夜でした。
祭壇の遺影を見て、やはり彼女である事を痛感し、なぜこんなに勉強の良く出来て明るい人が、常に辛い思いをせねばならないのか、不条理を感じました。

話は変って、10年程前、私は仕事でC氏と出会いました。出会ってから暫く経った頃に、偶然にも話題に上って知ったのですが、C氏は前述の『大きな事故』の後処理に、ボランティアで参加されたそうです。その事故は、ボランティアの方のお手伝いを得なければ、後片付けが出来ない程の大きな事故だったのです。
C氏は、「事故現場の光景は大変悲惨であり、辛い思いをした」、と語りました。
話をした当時も、心の傷は未だ完全には癒えていない様子でした。




以上の通り、私を含む、偶然に出会った5人が、20年以上も前の『大きな事故』(クラッシュと呼んでも良いでしょう)により、1本の線で繋がっていたのです。まさに、「事実は小説よりも奇なり」です。



話を映画「クラッシュ」に戻します。上記の私のフラッシュ・バックは、この映画に共通する部分があるのではないかと、最近思う様になりました。もしかしたら、これがきっかけで、この映画を理解出来る様になるかも知れません。

この映画を、再び観てみたいと思う様になりました。もし、アカデミー賞の審査員も、同様な考えを抱いていたのだとすると、やはりアカデミー賞の審査員ともなると、人生経験も半端ではないのだろうと思いました。

以上、映画「クラッシュ」自体とは多分に掛け離れたましたが、取り敢えず、今日は映画の話でした。





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最終更新日  2007年06月08日 13時02分19秒
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