おばけのほん

　誰でも一度は読んだことがある、せなけいこさんのほん。
　よるおそくに起きてる子のとこに、おばけがやってきて、
　おばけの世界につれて行っちゃうというお話。
　その時間は９時。
　最近は、そんな時間にもヘーきで起きてる子が多いはず。
　うーちゃんもそうでした。
　でも、この本を読んでからちょっとだけ、
　「夜は寝なくちゃいけないんだ」
　ということがわかったようです。

　今ではいくつもある、大好きなおばけの本たち。
　でも、一番最初に出会ったのはこれ。
　図書館で借りたのが最初。
　何回も何回も借りて読んで、とうとう買いました。
　おばけというと、いつもこの絵を書かせられます。

　せなけいこさんのおばけの本は、少し大きな子むけに
　童心社よりシリーズが出ています。
　おはなしは難しくありませんが、おばけの種類がふえて、
　小さな子は怖いものもあるかも？　

おばけのどろんどろん　　　　わかやまけん

　怖いおばけではなく、ひとりぼっちで、おばけの友達を探す
　さみしがりやのどろんどろん。
　見つけたおばけはまっ黒で・・・
　こわくて、こんにちはって言えません。
　ついに、勇気を出して会いに行ってみると、どこにもいなくて。
　実は真っ黒おばけの正体は、おたまじゃくしだったのですが・・・
　最後の最後まで勘違いをしてるところが、おもしろいみたいで、
　いつも最後にわらって、「はいおしまい。」となります。

　こぐまちゃんシリーズのわかたまけんさんの、ほんわかした絵がすてきです。
　どろんどろんはシリーズになっていて、現在４さつ。
　いつでもお友達をさがしてるどろんどろんに、わたしはきゅっと胸が痛くなります。
　もっと大きくなってからも読んでほしい本のひとつです。
　友達って大切なんだよって、きっとわかるはず。

もりのおばけ　　　　　かたやまけん

　ある日、おとうとといっしょに森に遊びに行ったぼくは、森の中までおとうととかけっこします。
　なかなか来ないおとうとのことを「おーい」と呼んでみますが・・・
　「おーい」の返事とともに姿を現したのは、大きなおばけの木。
　びっくりして逃げ出すと、「おーい」とまた聞こえてきて、
　またおばけが・・・
　走って走って、この根っこでころんで「つかまる！！！」と思った瞬間、おばけは消えていました。
　しかしまた「おーい」と聞こえてきて・・・

　さいごに、おとうとと手をつないで仲良く帰っていくところは、いつまでも仲良くねって、
　うーちゃんとじんちゃんの姿と重なって見えます。

　「おーい」てとこは、うーちゃんも一緒に「おーい」って読んでたら、
　いつのまにかじんちゃんも「おーい」って言ってました。
　なんでもマネをするようになった証拠です。
　こどもって、一緒に声を出す場面のある本が好きなんですよね。

うさたろうの化け物日記　　　　　せなけいこ

　これはちょっと大きい子向け。　児童書かな？
　うさぎのうさたろうが肝試しをして、お札を取ってきたことから、化け物がやって来るようになったというお話。
　元もとは、江戸時代のお話だとか。

　うさたろうのところに、いろいろな化け物がやって来る様子が、うさたろうの日記として書かれています。
　どんな化け物にも向かっていくうさたろう。
　最後は、化け物の親分が出てきて、「まいりました」

　長いので、うーちゃんには無理かな？って思ってたんだけど、何回も何回も読みました。

　せなけいこのほんは、うさぎが主人公というのが数多くあります。
　はんしろうシリーズも、うーちゃんはお気に入りです。

あかちゃんのむかしむかし
　おんぶおばけ　　　　　　　　　　　松谷みよ子　　　　　　　童心社

　むかしむかし、くらーい森に中から「おんぶしてー　おんぶしてー」という声が聞こえてくる。
　みんなびっくりして、「たすけてー」と逃げ出しちゃう。
　ある日、おばあさんがその森をとおった時、「おんぶしてー」と聞こえてきた。
　おばあさんは怖いけど、「おんぶしてやるよ」ってこたえる。
　すると何かが、背中にのっかった。
　家に帰ると、それは大判小判。
　そして、おにの赤ちゃんがひとり。
　おんぶおばけは、おにの赤ちゃんだった。
　こどものいないおじいさんとおばあさんは、おにの赤ちゃんと仲良く暮らしましたとさ。という昔話。

　むかしばなしって、なかなか読んであげないけど、やっぱり語り継がれてきただけあって、
　うーちゃんもじんちゃんも、じーと聞いていました。

　挿し絵のおにの赤ちゃんの、ぷっくりとした感じがじんちゃんにそっくりで、
「じんちゃんみたいだねー」と、うーちゃんはお気に入り。

ポッポとプップ　　　　　　ふなざきよしひこ

　夜は暗くて、こわくて・・・
　眠れないスカンク？のプップと、起きてられないふくろうのポッポ。

　プップは、外のリンゴの木の実がドアに当たると、「げんこつおばけ」と思い、
　ポッポは、リンゴの木の枝がドアをゆらすと、「ユサユサおばけ」と思って、布団をかぶる。
　さらに、てんじょうおばけや、ゆかしたおばけがでてきて・・・
　こわくてこわくてたまらない二人だけど、泣いてばかりはいられない！
　ついに、おばけとたたかうことにする。
　完全武装して、ドアを飛び出した二人。
　でも実は、同じ木の上にポッポが、下にプップが住んでいた。
　お互い、おばけだと勘違いして、こわがっていたというオチ。

　最後の最後に、もうひとつオチがあって、そこでうーちゃんは大笑い。
　つられて、じんちゃんも大笑い。
　そうそう、小さい頃は何でも怖くて、夜中ハンガーにかかってるお母さんの服が人に見えた様な気がして、
　目が開けられないことがあったなーって、思い出します。

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