宇都宮のネパール寺

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初めておいでいただいた方に。

2007年09月20日

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テーマ：アジアの風に吹かれて・・(11772)

カテゴリ：宇都宮＆とちぎ

２年ほど前から、宇都宮の南西部の住宅街の一角に、なぜか本格的なネパール寺院が建っていて、無料で一般公開されてます。

宇都宮のネパール寺院１

もともとアジア好きのおいら、ずっとまえから気になってたんだけど、存在する場所が場所なだけに、ちょっとためらってました。
でも好奇心には勝てずに・・・つい最近、現物を確かめて来たんです。

宇都宮のネパール寺院４

建築のいたるところにふんだんに紫檀（したん）に似たサールという成長が早く、硬く高価な木材を使用しています。

伝統建築の職人200人が2年がかりで彫刻を施した後、いったん解体して、愛・地球博の会場に運ばれ、20人の職人が4カ月かけて館内に組み立てました。くぎを1本も使わずに、はめ込み式で組み上げています。柱や屋根にはオストマトリカ（観音）やガルーダ（想像上の神聖な鳥）が彫られています。さらに、宇都宮に移転するときにも、同様の手間ひまがかけられたそうですよ。

建物内部、中央に再現された寺院は、首都カトマンズにある、世界遺産スワヤンブナートに建つハーラティ・マタ寺院を復元したものです。
縦、横4.1メートルで、高さが8.5メートルの大きさ。

ネパールでは、子ども守護の寺院として有名で、多くの国民が子どもを連れて参詣している光景に出会えます。
はるるさん、現地でホンモノのほうも見ていますが・・・実物よりも、伝統工法で精巧に再現されたレプリカだけに、よっぽど立派で見栄えします。

宇都宮のネパール寺院６

「あんなとこに行ったら、幸福の×学になっちゃいそうで、やだよ～！」と、抵抗する配偶者を無理やり連れて、親戚の家に所用があった帰り道に。

宇都宮のネパール寺院２

この寺院、愛・地球博のパピリオンの目玉だったものを、宗教法人幸×の科学が約２億円で購入して移築した物件なんだそうです。汗

宇都宮のネパール寺院５

実は、こんなに立派な手間もお金もかかった独特の建築物なのに、宇都宮市の観光案内パンフレットにはまったく載っていません。
新興宗教がらみ、による行政側の偏見だからでしょうか。

地球博ネパール館２

　★愛・地球博　ネパール館の全景

パビリオンのポイントは、「宇宙」を象徴的に表している「曼陀羅」。

曼陀羅は、ネパールでは太古の昔から、寺院、宮殿、一般の住居の企画・設計だけでなく、都市計画の基準や手段としても利用されてきました。　入口のところにある、石の蛇口や石の注ぎ口がついた階段井戸は、天然の水源から水を汲み上げる昔ながらの給水システムを表現しています。この階段井戸は伝統的な建築と技術を示すものです。　また、2つの対角上に設置された中庭風に覆いをした構造物「サッタル」は展示場、文化活動の場、インフォメーション・センターや屋台の設営場所にもなります。　そのほか入口の反対側の角には、伝統的な薬の素材に使われるハーブ、樹木、灌木などを植えた小さな庭園があります。この庭園の設営にあたっては、大気の浄化に果たす役割や、他の生物の生息地としての機能も考えられています。　宇宙の象徴である曼陀羅をコンセプトにデザインされたネパール館では、こうしたアイデアに加え、仏教とヒンズー教が持つ精神の融合から生まれたネパールの芸術、建築、文化、生活を紹介し、ネパールの人々の「生きる智恵」だったそうです。

地球博ネパール館１